金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

13

新聞購読のお申込み

TMW、平和電機、TECMO WORKS 電力3割減のホットランナを開発

3社が共同開発

プラスチック金型メーカーのTMW(愛知県稲城市、立松宏樹社長)はこのほど、ヒーターメーカーらと共同で、消費電力を従来比で3割削減できるホットランナシステムを開発した。マニホールドの断熱や、カートリッジヒータの制御、特殊なノズルを採用することで実現した。まずはTMWの金型に採用していく計画で、2025年の販売開始を目指す。

消費電力を削減できるホットランナシステム「CN—HR」は、ヒーターメーカーの平和電機(愛知県一宮市、大澤考佳社長)、金型業向け経営・技術のコンサルタントのTECMO WORKS(三重県桑名市、俵菊生社長)の3社で共同開発した。

それを可能にした技術は大きく3つある。一つ目はマニホールドの放射熱を効率よく閉じ込めたこと。これまで断熱材で抑える方法はあったが、運用面で課題もあったため、ステンレス製のカバーを採用した。

独自開発したノズル部

もう一つがカートリッジヒータの最適制御。一本のカートリッジヒータを3つの部分ごとに最適に温度制御できるようにした。これにより、熱が必要な部分を高温にする一方、熱が蓄積される中央部は温度が高まるとスイッチを切れるようにした。最後が独自開発したノズル部。ヒータの発熱を効率よく伝えられるような特殊機構を採用した。

こうした技術により、従来に比べ、消費電力を3割削減することに成功した。さらに性能面でも、230℃まで高温にする試験では、昇温性能も温度の安定性も共に改善したという。

今回開発したホットランナは省エネ効果の高い仕様で比較的大型の金型に適している。一方、ノズルの温度を安定化させることを重視したタイプも同時に開発を進めており「そちらはガス発生の抑制につながると考えており、エンプラを使用する精密金型に提案していきたい」(俵社長)という。

現在は、TMWの大型金型で効果などを試しており、まずは同社の金型に採用していく計画だ。製品としての販売は25年頃の予定で、価格は「従来のホットランナより高くなるが、削減した電気使用量(価格)と相殺できる程度で検討している」(俵社長)という。

金型新聞 2024年9月10日

関連記事

牧野フライス製作所 人の作業やミス減らす、各種データを一元管理【特集:金型づくりを自動化する】

金型加工支援システム 「人が介在する作業をどう効率化するか」—。牧野フライス製作所は工具やワーク、加工情報などのデータを自動でつなぎ、一元管理することで、人による作業を減らす提案を強化している。 加工の自動化は進化する一…

C&Gシステムズ キャムツール新版

大型金型の磨き削減 C&Gシステムズは、5軸マシニングセンタ(MC)対応CAD/CAM「キャムツール」の新版「V17.1」を発売した。切削痕を抑え、磨き工程の削減につながる機能などを強化した。 CL制御点を曲率に…

CCDカメラに載せ替え
ポイントナイン

プロファイル研削盤のレトロフィット  ポイントナイン(東京都葛飾区、03-3693-3883)はこのほど、プロファイル研削盤の投影機をCCDカメラに乗せ換えることができる「ViewCAM‐300」を本格的に売り出す。最大…

ソディック 大型型彫り放電加工機を発売

加工時間を45%短縮 ソディックはこのほど、加工時間を45%短縮し、消費電力を30%削減させた大型の型彫り放電加工機「AL100G」を発売した。効率化や脱炭素ニーズに対応する。 新開発の「SP電源」や、荒加工速度向上する…

類似のCADを検索<br>NTTデータエンジニアリングシステムズ

類似のCADを検索
NTTデータエンジニアリングシステムズ

金型向けクラウド新版  NTTデータエンジニアリングシステムズ(東京都大田区、03-5711-5331)はこのほど、金型向けのクラウドサービス「Manufacturing—Space(MS)」の最新版のサービスを開始した…

トピックス

関連サイト