鈴木の2022年6月期通期決算は売上高が234億1000万円(前年度327億800万円)だった。収益認識に関する会計基準の適用で前年同期比は公表していないが、適用外の金型事業の売上高は15億3600万円と前年同期比12%…
トヨタ自動車 部品メーカーへの金型費一括払いに
供給網の競争力向上へ
トヨタ自動車は7月から、部品メーカーに分割で支払っていた金型費用を一括支払いに切り替えた。部品メーカーが金型の製作に必要な費用を先行して負担しなくてもいいようにする。部品のサプライチェーンの資金繰りの改善につなげ、競争力向上を図る。
自動車メーカーやティア1はプレスやプラスチック部品メーカーに金型費を支払う際、部品の費用に上乗せすることが多い。
ティア1と取引するプレス部品メーカーは、「金型費は、部品の生産が続く24カ月で月々の分割で支払われることが多い」。例えば1200万円の金型は毎月50万円(1200万円÷24カ月)が支払われる。
金型は部品量産に先行して製作するため部品メーカーにとってそのコスト負担は大きい。金型を内製するプレス部品メーカーは、「一括で支払ってもらえるようになると資金繰りがしやすくなる」と期待する。
その一方で、部品メーカーと金型メーカーとの取引では一括支払いが一般的だ。ただ、「検収後90日後の手形支払いといったこともあり、現金化に半年近く要する場合もある」(プラスチック金型メーカー)という。
金型メーカーへの支払い条件改善にも
部品メーカーから金型メーカーへの支払い条件が改善されない原因のひとつに、長年の商慣習に加え、部品メーカーの資金繰りが良くないことがある。
トヨタ自動車が一括支払いにしたことで、トヨタ自動車と取引する部品メーカーも部品や金型メーカーへの支払いを一括に変更することが期待されている。この動きが広がり、部品メーカーの資金繰りが改善すれば、金型メーカーへの支払い条件改善につながる。
日本金型工業会の山中雅仁会長(ヤマナカゴーキン社長)は、「部品メーカーのキャッシュフローが改善し、金型取引の改善につながる可能性があるので歓迎したい」。
ただ、「金型は手形や検収後の支払いが多く資金繰りを圧迫している。工業会は手形撤廃と納品時の即時支払いをしてもらえるように働きかけていく。世界的な潮流となりつつある前払いも訴えていきたい」。
金型しんぶん2025年8月10日号
関連記事
9月契約分から 生産能力上回る需要 大同特殊鋼は9月契約分から、全ての工具鋼製品で2~5%の値上げを実施する。今年1月契約分からも値上げを実施したが、それに続く2回目となる。 スクラップの高騰が続いていることに加え、自動…
放電加工周辺機器の販売やプレス金型製造などを手掛けるイースタン技研(神奈川県大和市、046-269-9911)会長の河西正彦(かわにし・まさひこ)氏が8月19日午後3時47分、死去した。79歳。東京都出身。通夜・告別式は…
インドに新工場、28年の稼働目指す 金型用の中子抜き油圧シリンダを手掛ける南武(横浜市金沢区、045・791・6161)はインドに進出する。昨年11月末にインド北部に工場用地を取得し、2028年の本格稼働を目指し、工場を…
塑性加工見える化へ 冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは昨年、トヨタ自動車と同社が開発しているセンシング技術「鍛造DX(鍛造加工のリアルタイム統合可視化技術)」の実用化に向けて協力することで合意。鍛造加工におけるデータを…


