中小製造業のグループ化事業に集中できる環境を整備優れた技術守り次代につなぐ 2006年に金型ベンチャー企業から父が経営するねじメーカーの由紀精密に入社しました。そこで感じたのは企業規模が小さすぎて、あらゆる機能が無さすぎ…
松村 浩史さん 鋳造技術で自動車づくり支える【ひと】

今春の勲章で旭日単光章を受章した。世界中で安定して内燃機関向けの金型やダイカスト部品を供給し、自動車産業を支えてきたことなどが認められた。
松村精型への入社は1978年。当時では珍しいCAD/CAMの導入や解析ソフトの開発に携わるなど、デジタル化を推進。木型一本だった同社をダイカスト金型や部品メーカーに転換させ、2000年代以降は海外展開を加速させるなど改革を進めた。
デジタル畑が長かったことと、海外を開拓した経験から「世界中のユーザーが欲しいのは金型ではなく良品。何十万ショットと同じ製品を生み出せる再現性の高い金型づくりにはデジタル技術が不可欠」という。
また、「金型はツールでしかない。本当の価値は安定した品質の製品を供給できる金型と、それを使って価値の高い製品を作るエンジニアにある」が持論。そうした考えから、ダイカスト金型メーカーでは珍しく、早い段階で試作用の鋳造機を導入し、鋳造技術を高めてきた。
足元では自動車の内燃機関の減少が懸念されている。ただ「電動化とEV化は違う」と冷静に分析。「安全性を高めるためにセンサを取り付けるなど自動車の電動化は進むが、駆動は全てEVにはならず、エンジンはなくならない」とし、今後も高い金型と鋳造技術で製造業を支え続ける。
金型しんぶん2025年11月10日号
関連記事
プレス金型及び量産を手掛ける大垣精工(岐阜県大垣市、0584-89-5811)は今年3月、松尾幸雄氏が社長に就任し、新たな船出に乗り出した。同社は独自の技術で世界シェア№1を誇るハードディスクドライブ(HDD)部品をはじ…
選ばれる企業になるために経営者の美意識によって顧客の感性に訴求する 当社は1986年に創業したカーボン素材などの高精度加工を得意とする従業員13人の会社です。主に半導体の製造工程で使用されるカーボン製治具などを手掛けてお…
技術とその価値を理解し市場を創る人を育成企業と共に未来考える場に 三条市立大学は、4月に開学した、技術とマネジメントに特化した一学部一学科で「創造性豊かなテクノロジスト」の育成を目的としています。その定義は、技術が生み出…
電動化に3つの方向性 電動化やギガキャストで変わる自動車づくり。元本田技研工業で型技術協会の会長も務めた田岡秀樹氏は「自動車業界はゲームチェンジの局面を迎えており、破壊的なイノベーションが起きている」とみる。一方で「中小…


