金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

27

新聞購読のお申込み

製造業対抗ミニ四駆大会 製造業のプロが本気でバトル

金型をのせたトラックやチェーン駆動のトラック、3匹が連れて泳ぐ鯉のぼり。個性豊かなマシンがコースを駆け抜ける。勢い余って飛び出せばコースに復帰させるためドライバーが全力で駆け寄る。デッドヒートで最終コーナーを回ると熱を帯びた歓声が会場を包む。

今年5月24日、大阪工業大学梅田キャンパスで開かれた製造業対抗ミニ四駆大会。製品試作や切削油、樹脂加工などを手掛けるものづくり企業や大工大の学生による32チームがレースに参加。それぞれの技術を活かしカスタマイズしたマシンで速さを競った。

製造業対抗ミニ四駆大会大阪工業大学カップ

開催する目的のひとつが『子どもや学生にものづくりの面白さを魅せる』こと。主催するザ・クラフターズの戸屋加代会長(MACHICOCO社長)は、「『ものづくり』は楽しくて面白いこと。そして『ものづくり』という仕事があること。それをまず子どもたちに知ってもらいたい」と話す。

そう思うのは現代の子どものものづくりへの理解が浅いと感じるからだ。例えば、子どもにペットボトルがどうやってできるかを尋ねると『作られてできた』という認識がない。金型や加工はおろか『ものづくり』ということへの知識がほぼないという。

表彰するトロフィーも手作り

加えて、ものづくりの負のイメージが浸透していることも影響していると感じる。職場環境は『きつい』、『汚い』、『危険』と事実と違うイメージが先行している。携わる人が自身が自社のものづくりを面白いと自覚できていない。芸能やアパレル、ITなどと比べると華やかに見えない。

子どもがものづくりの魅力に触れる機会をつくれないだろうか—。ザ・クラフターズのメンバーがある時ふと口にしたアイデアが製造業対抗ミニ四駆大会だった。ミニ四駆は世代を超えて親しまれゲーム性もある。独自の技術でカスタムしたマシンを走らせたら。アイデアはみるみる膨らんだ。

ザ・クラフターズ 戸屋加代会長(MACHICOCO社長)

大会には参加チームが本気で工夫を凝らし作り上げたマシンで出場する。コースや優勝トロフィーもザ・クラフターズのメンバーによる手作りだ。戸屋会長は、「大人がミニ四駆に夢中になって、喜び、悔しがる。そんな姿を見て子どもにもワクワクしてもらえたら」。

そしてこの大会は参加者と観客との距離が近く、気軽に話せる。学生にとっては会話を通じてものづくり企業が持つ技術や、技術者の仕事への姿勢や理念を垣間見ることもできる。自身の進路を決めるとき、大会での体験が参考になるかもしれない。

戸屋会長が次世代にものづくりの魅力を伝えよう取り組むのは、中辻金型工業の創業者である父への技術者として畏敬の念が根底にある。「培ったノウハウや経験で無から有を生み出す。そんな職人の技の素晴らしさと、ものづくりの魅力をもっと多くの子どもに伝えていきたい」。

金型しんぶん2025年11月10日号

関連記事

2年に1度の専門展「2022日本ダイカスト展示会」開幕 見どころをピックアップ

ダイカスト関連技術が一堂に会する「2022日本ダイカスト会議・展示会(j-dec2022)」が11月10日から12日までの3日間、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催される。主催は日本ダイカスト協会。展示会にはダイカストマ…

インターモールド 出展者を募集

2022年 大阪・名古屋 インターモールド振興会(大阪市中央区、06-6944-9911)は、2022年の4月に大阪で、7月に名古屋で開催する金型加工技術の展示会・インターモールドの出展者を募集している。 申込の締切りは…

日本金型工業会 2月17日金型シンポジウムin関西

CNなどテーマに講演やパネルディスカッション 第6回金型シンポジウムin関西(主催:日本金型工業会)の詳細が明らかになった。 同シンポジウムは、「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマ…

MOLDINO 10月20日に名古屋でセミナー

テーマはポストコロナにおける企業経営のあり方 切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03・6890・5101)は10月20日、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される工作機械見本市「メカトロテックジャパン…

表面設計コンソーシアム 11月15日、設立講演会を開催

表面処理、金型メーカーなどが任意団体設立 金型や機械部品などの表面設計ソリューションを提供する任意団体「表面設計コンソーシアム」が11月15日、神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)海老名本部(神奈川県海老名市)で…

トピックス

関連サイト