セラミックスや焼結機械部品、超硬合金の刃先交換用チップ。これらは粉末にした材料を金型に入れ、成形機で押し固めた後に焼結する「粉末冶金」によって出来上がる。 従来の粉末成形は、成形体の外周に凹凸がついた形状の成形が難しく、…
日本金型工業会 業界連携WGリーダー 渡辺隆範氏に聞く【特集:日本金型工業会第14回定時総会】
異なる型種のアライアンス発足
元々、テーマに挙がっていたのは「価格決定力を向上」ワーキンググループ(WG)でした。テーマが広範なので、何ができるだろうと議論しました。以前から連携の重要性は認識していましたし、異なる型種のメーカーが連携し、ワンストップで多様な金型を受注できれば、価格交渉力の向上につなげられるのではないかと考え「業界連携WG」に改称しました。
具体的には、型種が異なる金型メーカー6社が集まり、さまざまな金型を受注する「Next Mold Alliance(NMA)」を立ち上げました。仕事の幅を広げるきっかけになりますし、設備を共有し合うことで、稼働率の向上につなげられます。

メリットがあるのは我々だけではありません。自動車メーカーは専門外の金型や加工に挑戦しなければならないという課題を抱えています。NMAは金型のプロとして相談窓口のような存在になれるのではないかと思っています。自動車メーカーに構想を話したところ「相談したい」という声を頂いています。
設備を共有し、1社で加工していた部品を2社で行えば納期が短くなります。これも顧客のメリットです。誰かだけが利益を享受する仕組みは持続的ではないと思います。我々と顧客双方にメリットがあって持続可能になるのではないでしょうか。
NMAへの参加企業は今のところ大きく増やすつもりはありません。共同受注体はこれまでもありましたが、長く続いている組織は多くありません。意思疎通がうまくいかなかったり、技術レベルに差があったりすることが背景にあります。意思疎通が図れること、共通の技術レベルで会話できることは必要だと思うので、まずこの6社でスタートします。
NMAで得た知見や課題、ノウハウは全て共有します。今後、今回のWG以外の異なるネットワーク構築のための参考になればと思います。
金型しんぶん2026年5月10日号
関連記事
課題多き働き方改革 働き方改革関連法案の施行から4年。金型業界でも労働時間短縮や生産性の向上など、働き方改革は進んでいるのか。現状を調べるため、本紙ではアンケートを実施した。調査からは、改革には前向きに取り組んでいるもの…
会員減少、コロナで活動できず 金型協会(永田淳也代表理事・寿精工社長)は3月4日、大阪市内で臨時総会を開き、同日付けで解散することを決議した。金型業界の縮小により会員数が減少し、昨年からはコロナ禍の影響で事業活動を充分に…
2月17日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で、2年ぶりに金型シンポジウムが開催される。「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマに、自動車部品メーカーによる基調講演や、金型メー…
噴流制御と細穴加工機活用、ノージャンプ加工で「倍速放電」 牧野フライス製作所は電極内部に設けた細穴からオイルを供給し、加工液内に噴流を発生させ、スラッジを効率的に排出することで、形彫放電の加工時間を大幅に短縮する「倍速放…


