自動車の電動化や軽量化ニーズの高まり、短納期化、熟練作業者の減少など、プレス加工を取り巻く環境は大きく変化している。プレス加工メーカーへの要求も高度化しており、これまで以上に技術革新を進め、変化するニーズに対応することが…
MEISEI GALAXY HDと業務提携【特集:金型の補修・メンテナンス】
成形現場支えるサービス
自動車用ヘッドランプなどプラスチック金型を手掛けるMEISEIは今年2月、金型補修や溶接機メーカー、金型メーカーなど傘下に収めるGALAXYホールディングス(HD)と業務提携し、金型メンテナンスの「2極統合体制」構築に関するMOU(基本合意書)を締結。互いの技術や強みを共有し、プラスチックやダイカスト金型など金型補修のリードタイム短縮を目指す。

昨今、自動車の生産地・九州地方は金型のメンテナンス需要が伸びている。SDGsやコストダウンの観点から金型を長期使用したいというユーザーも多く、渡邊祐子社長は「自社のメンテナンス要員だけでは人手が足りない」と語る。金型業界は自動車産業の構造変化や金型メーカーの減少でメンテナンス需要が伸びているものの、「物流2024年問題」など取り巻く環境も変化し、金型製作以上に地域密着型のサービスが求められている。九州で熊本と宮崎に工場を展開する同社は「人手不足により窓口が1カ所で初動対応の遅れが課題だった」という。
そこで、佐賀県に拠点を持つGALAXYHD傘下の「JACKSTELLA(ジャックステラ)」と連携。佐賀県近隣のMEISEIの顧客に対し、ジャックステラがトラックで金型の引取、型ばらし、溶接までの初動対応を完結できる体制を構築。金型ばらしなど技術共有を図りつつ、溶接や機械加工、磨きなど補修工程の役割を分担し、全体のリードタイム短縮を実現。物流や長期連休時の対応、他社製金型のメンテナンスも含め、万全の体制で豊富な需要に応える。

「金型メンテナンスに力を入れることは金型製作における新しいノウハウや改善点を発見できる」と語る渡邊社長は金型メーカーのメンテナンス体制の強化と連携を促す。「遠方に納品した金型を補修するのは困難。地場の金型メーカーと連携し、ユーザーの成形現場を支えるサービスを展開したい」と、GALAXYHDとの協業で金型の長寿命化や品質向上、AI予知保全といった付加価値の提供ほか、全国のサービス網の構築やサブスクも視野に、現状、売上高の2割を占めるアフターサービス分野を、将来的に5割まで引き上げる構想を示した。
会社概要
- 本社:愛知県知多郡東浦町大字緒川字北鶴根66‐5
- 電話:0562・84・7600
- 代表者:渡邊祐子社長
- 設立:1975年
- 従業員:174人
- 事業内容:プラスチック成形用金型の設計・製造、メンテナンス。部品。プラスチック成形品、関連器具及び装置の販売。
金型しんぶん2026年7月10日号
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