金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

SEPTEMBER

16

新聞購読のお申込み

【この人に聞く】アイセル社長・望月貴司氏 「面白い企業だと感じてもらえる環境をつくる」

リブランディングを実施

アイセル(大阪市中央区)はこのほど、リブランディングを実施し、企業イメージの刷新を図った。企業ロゴの変更やアイコンの作成、製品のデザインの統一といった対外的な部分での変更に加え、社内では改めてミッション、ビジョンの策定。今後は社員一人一人が「アイセルらしさ」を意識して働けるよう、意識改革にも取り組むという同社の狙いを、望月貴司社長に聞いた。

ミッションを明確に定め、HPを一新

今回のリブランディングの目的は。

企業イメージの確立。これまでアイセルでは、FA用部品や金型のガイドなど、様々な業種向けの製品を開発、販売してきた。その過程で「アイセルの商品とはこういうもの」というイメージは確立できていたと思う。しかし、「アイセルとはこんな会社」というイメージは作れていなかった。今回のリブランディングは、後者のイメージを確立させることが目的。社名を聞いただけで、面白い企業、良い製品を作る企業だと感じてもらえる環境を整える。

具体的に、どの様な変更を行ったのか。

企業としてのミッション、ビジョンを明確に定めた。また、会社概要やホームページのデザインを大幅に変更した。ミッションは「未来を豊かにする、ときめきを」、ビジョンは「閃き、驚く、アイデアを世界へ」とした。社員全員が、お客様にときめいてもらえる方法、新しいアイデアを常に考える企業を目指す。

デザインの点では、会社概要やホームページ、企業ロゴなどを大幅に変更した。会社概要はミッションを全面に推し出したデザインにし、企業理念を伝えるものにした。製品カタログは開発秘話などを挟むことで、読んでいて面白いと思えるものを目指した。ホームページもIT企業のようなデザインに一新。面白い企業であることが一目で伝わるようにした。

「面白い企業」というブランドを
製品デザインも「アイセルらしさ」

今後の動きは。

社内での勉強会を通じて、今回定めたミッション、ビジョンが会社全体に浸透するよう、教育に注力する。社員一人一人が「アイセルらしさ」をもって行動するための行動規範を明確にし、企業イメージを浸透させる。また、製品のデザインも大きく変更させる。高級感のある黒色の本体に、金色のラインが2本入ったデザインで統一。製品を一目見て、「アイセルの製品だ」と認識してもらえるようにすることで、ブランド力を高める。

目指す姿は。

業界のフラグシップ。世の中にないものを作る、製品を見てわくわくする、というイメージを持ってもらえる企業でありたい。ひらめきやアイデア、独自の発想をもった製品を作り、満たされないニーズを満たす。製品を使って、「ときめき」を感じてもらう。それがアイセルのミッションであり、最終的な目標。

金型新聞 2021年5月14日

関連記事

「魅力ある組織に人は集まる 楽しく役立つ活動増やす」 東北金型工業会会長(プラモール精工社長)・脇田高志氏【鳥瞰蟻瞰】

魅力ある組織でなければ人は集まってきません。東北金型工業会をより魅力ある団体にするために、会長就任後すぐに、3つの分科会を作りました。若手が中心となって積極的に参加してもらい、勉強会などを通じ、メリットや魅力を感じてもら…

金型磨きロボット開発<br>近畿大学・理工学部 原田 孝教授

金型磨きロボット開発
近畿大学・理工学部 原田 孝教授

パラレルで力制御、高速・高精度  金型を自動で磨くロボットはかねてから望まれ、機械メーカーや研究機関が開発に挑んできた。近畿大学理工学部の原田孝教授もそのひとり。昨年、パラレルリンクやDDモータにより微妙な力加減を緻密に…

【新社長に聞く】アカマツフォーシス  稲波 孝 社長

【新社長に聞く】アカマツフォーシス 稲波 孝 社長

技術提案力磨き、生産効率高める 信頼されるパートナーに いなみ・たかし1968年生まれ、大阪府四条畷市出身。86年太成高校(現太成学院大学高校)卒、赤松合金工具に入社。2006年営業技術部長、19年総括本部長、20年12…

【インタビュー】新栄工業代表取締役社長・中村新一氏 「M&Aは事業領域の拡大や技術の強化につなげることができる」

 プレス加工メーカーの新栄工業(千葉市花見川区、043-258-2310)は2019年末に、プレス金型メーカーのアポロ工業(埼玉県吉川市)を資本提携によってグループ化した。「M&Aは事業領域の拡大や技術の強化につなげるこ…

【この人に聞く】三井精機工業社長・加藤欣一氏「”高精度”生かし、金型加工に適した機械を提供」

三井精機工業(埼玉県川島町、049-297-5555)が、金型分野に注力している。今春、新型の微細加工機と、ジグ研削盤を発売。今後需要の拡大が期待される電気自動車(EV)や電子部品関連の金型加工向けを中心に売り込んでいく…

トピックス

関連サイト