儲かる金型の作り方 トクピ製作所(大阪府八尾市、072-941-2288)は9月14日、「世界革新の切削技術と生産財業界の営業必須スキル」についてのセミナーを本社とオンライン上で同時に開き、本社で12人、オンライン上で2…
【INTERMOLD・金型展・金属プレス加工技術展 総集編】
金型展編
自動化や離型の新技術
センサや工具の自社製品も




金型展では金型メーカーの独自技術を披露する場となっている。今回は特に自動化や離型性向上につながる提案が多く見られた。また、自社製品の開発や量産も含めた一貫生産体制で新たな販路開拓を進めるメーカーもあり、独自の強みを訴求した。
福井精機工業は超高分子量ポリエチレンに潤滑油を混合し成形した「キッブス」でメンテナンスフリーや自動化を提案。自然と潤滑油が染み出る特性を活かし機械部品や食品機械、人工関節向けに訴求。
七宝金型工業はAM技術で離型剤が染み出る多孔質金型「ポーラス金型」の開発を進め、離型剤の塗布なしで成形を可能にする。ケイプラスモールドジャパンは成形不良対策としてガス抜き入子を提案。金属3Dプリンタで製作するため、様々な形状に対応でき、エアトラップ部や最終充填部のガス焼けの改善事例を紹介。
明和製作所は高圧冷却フィルターの改善を提案。カプラとフィルターを一体化させ、ごみの侵入防止やメンテナンス時にフィルターが抜けず破損するなどの課題を解決。
ヤマナカゴーキンはボルト型センサー「ピエゾボルト」によるIoTで設備や金型保全につなげる取り組みを披露。直近ではユーザーとの試験も増えており、販売面でも期待が広がる。
中辻金型工業は自社企画の超硬スクエアエンドミル「N‐CUT」を出展。被削材SS400からHRC60の高硬度材まで幅広く使用でき、価格面の強みもアピール。
エムエス製作所は医療現場向けにパソコン消毒に活用できる「タッチラップ」で感染リスク軽減をPR。キーボード上にラップを配置し、使用後に新フィルムに置き換える。
また、金型と量産の一貫生産体制を強みとする企業も多い。大垣精工はモーターコアの金型や5D向けの微細精密プレス品を展示。新工場など生産能力増強を図っており、需要が高まるHDD部品に対応する。
松村精型はダイカスト金型から量産まで一貫生産を海外も含め構築。独自の「層流ダイカスト法」鋳造を活かし、肉厚部に鋳巣なく高品質に仕上げる。
三琇ファインツールは得意とする2色成形の金型から量産、品質管理までトータル提案を訴求。精密な加工技術も活かし、精密性が求められる医療機器部品などを披露した。
金型新聞 2021年5月14日
関連記事
インターモールド振興会(大阪市中央区、06・6944・9911)は、第36回金型加工技術展「インターモールド2025」の出展者募集を始めた。 インターモールド2025(主催:日本金型工業会)は金型加工関連技術の総合展示会…
最新の3Dプリンティングやアディティブマニファクチャリング(AM)関連技術が一堂に会する「TCTJapan2023」が2月1日~3日の3日間、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される。主催はJTBコミュニケーションデ…
国際プラスチックフェア協議会は2023年11月28日から12月2日まで、幕張メッセで開かれる「国際プラスチックフェア2023(IPFJapan2023)」の出展募集を開始した。 同展は3年に一度開かれるプラスチックとゴム…
工作機械や機器 金型づくり変革する自動化・高精度 金型設備総合商社の植田機械(大阪府東大阪市、06-6743-0110)は来年1月28・29日、インテックス大阪5号館(大阪市住之江区)で工作機械総合展示会「UMモールド…


