ウェブ展の第1弾7月15日〜9月6日 MOLDINO(東京都墨田区、03-6890-5101)はこのほど、特設サイトを開設し、ウェブ展示会「MOLDINO WEB EXPO」を展開している。第1弾は7月15日から9月6…
【INTERMOLD・金型展・金属プレス加工技術展 総集編】
金型展編
自動化や離型の新技術
センサや工具の自社製品も




金型展では金型メーカーの独自技術を披露する場となっている。今回は特に自動化や離型性向上につながる提案が多く見られた。また、自社製品の開発や量産も含めた一貫生産体制で新たな販路開拓を進めるメーカーもあり、独自の強みを訴求した。
福井精機工業は超高分子量ポリエチレンに潤滑油を混合し成形した「キッブス」でメンテナンスフリーや自動化を提案。自然と潤滑油が染み出る特性を活かし機械部品や食品機械、人工関節向けに訴求。
七宝金型工業はAM技術で離型剤が染み出る多孔質金型「ポーラス金型」の開発を進め、離型剤の塗布なしで成形を可能にする。ケイプラスモールドジャパンは成形不良対策としてガス抜き入子を提案。金属3Dプリンタで製作するため、様々な形状に対応でき、エアトラップ部や最終充填部のガス焼けの改善事例を紹介。
明和製作所は高圧冷却フィルターの改善を提案。カプラとフィルターを一体化させ、ごみの侵入防止やメンテナンス時にフィルターが抜けず破損するなどの課題を解決。
ヤマナカゴーキンはボルト型センサー「ピエゾボルト」によるIoTで設備や金型保全につなげる取り組みを披露。直近ではユーザーとの試験も増えており、販売面でも期待が広がる。
中辻金型工業は自社企画の超硬スクエアエンドミル「N‐CUT」を出展。被削材SS400からHRC60の高硬度材まで幅広く使用でき、価格面の強みもアピール。
エムエス製作所は医療現場向けにパソコン消毒に活用できる「タッチラップ」で感染リスク軽減をPR。キーボード上にラップを配置し、使用後に新フィルムに置き換える。
また、金型と量産の一貫生産体制を強みとする企業も多い。大垣精工はモーターコアの金型や5D向けの微細精密プレス品を展示。新工場など生産能力増強を図っており、需要が高まるHDD部品に対応する。
松村精型はダイカスト金型から量産まで一貫生産を海外も含め構築。独自の「層流ダイカスト法」鋳造を活かし、肉厚部に鋳巣なく高品質に仕上げる。
三琇ファインツールは得意とする2色成形の金型から量産、品質管理までトータル提案を訴求。精密な加工技術も活かし、精密性が求められる医療機器部品などを披露した。
金型新聞 2021年5月14日
関連記事
AM専門複合イベント 3Dプリンティングなど最新のアディティブ・マニュファクチャリング(AM)技術を中心とした複合イベント「フォームネクストフォーラム東京2024」(主催:メッセフランクフルトジャパン)が9月26~27日…
セミナー、チャットで相談も オーエスジーは、オンライン展示会「OSG Web Show Room」を7月1日から同社ホームページ特設サイトで開設する。 展示会ブースをイメージした画面から、最新工具のカタログや動画など…
金型の最新技術を講演 型技術協会(白瀬敬一会長、神戸大学)は6月17、18日の2日間、大田産業プラザPIO(東京都大田区)で「型技術者会議2021」を開催する。金型に関連する技術講演や自動車メーカーなどによる特別講演が開…
メカトロテックジャパンでは「キカイを探そう」をテーマに、197台の工作機械が展示される。リアルな工作機械関連の展示会としては2年ぶりの開催とあって、出展するメーカー各社は新技術を披露し、顧客の課題解決に努める。金型業界で…


