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オートフォームジャパン 解析パッケージを発売
大幅なコスト削減を実現
オートフォームジャパン(東京都港区、03-6459-0881)はこのほど、ホワイトボディ(塗装前の車体)の組み立てやプレス成形などの工程に適したシミュレーションソフトウェアパッケージを日本で先行発売した。量産時のパラメータの変動を考慮した高精度なシミュレーションが可能で、製品リードタイムの短縮やコスト削減につなげることができる。
「AutoFormREM パッケージ」は、複数のソフトウェアモジュール(9製品)に加え、ソフトウェアのトレーニングや同社の専門コンサルタントによるコンサルティングも含む。販売価格はフルパッケージで約2380万円(税別)。
同パッケージは、「REM(ロバスト・エンジニアリング・モデル)」に基づいたシミュレーションを行う。材料や条件のバラつきなど量産現場でのパラメータの変動を考慮したシミュレーション手法で、従来の工程ごとに行う「シングル・シミュレーション」に比べ、シミュレーション精度が大幅に向上する。
同社では、こうした高いシミュレーション精度を確保するために、独自の「正確度指標」を開発した。ユーザーは実際の工程結果とシミュレーション結果のズレの確認や原因究明が可能。より信頼性の高いシミュレーション結果を得ることができる。
同パッケージの導入によって、トライアウトの削減や不良率の低減が図れ、製品リードタイムの短縮やコスト削減につながる。フォルクスワーゲン(独)では、ブランク最適化によって約2億円のコスト削減を達成した。また、金型メーカーにとっても、ロバスト性が高く不具合の少ない金型が提供できるようになる。
クリベリ・マルコ社長は、「不良率の低減、リードタイムの短縮、トライ工数の削減、コストの削減などといった様々な効果が得られる。『REMパッケージ』の導入は、競争力を高める一つとなるはず」と話す。
金型新聞 2021年5月14日
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