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阪村エンジニアリング 鏡面加工のロボシステムを販売
多品種少量生産向け
冷間鍛造金型を製造する阪村エンジニアリング(京都市伏見区、075-631-5560)は、鏡面加工のロボットシステムの販売を始めた。協働ロボットとブラスト機を活用し、従来の手仕上げによる研磨工程を自動化させることで、作業時間の削減や生産性向上を図ることができる。同社でも六角パンチピンやコーテイング後の鏡面仕上げに活用しており、自動化したことで、研磨工程における1人あたりの生産性が30%以上向上した実績を持つ。金型メーカーや切削工具メーカー、コーティングメーカーなど多品種少量生産向けに販売していく。
鏡面加工の自動化ソリューションはユニバーサル社製の協同ロボットと東洋研磨材工業のブラスト機を組み合わせ、ロボットがワークを掴み、横に据え付けられたブラスト機へワークを投入し鏡面仕上げを行う。ブラスト機の特長も活かし、様々な径や形状に対応できる仕組みを構築した。さらに、独自の操作パネルを用意し、多品種少量生産でもティーチングレスで操作できるように設計したほか、研磨前にワークをセットするワークステーションや研磨後のワークを保管する保管棚も用意。同社の取締役製造部長の松井大介氏は「ロボットで全ての作業を行うには無理がある。だから、ロボットに適した作業と人が行う作業を仕分けることが重要」と話す。従来、人の作業時間が20分とすれば、ロボットが5分、人の作業を15分に分担することで人にかかる負担が軽減し、かつ1日にできる生産量を増やすことができる。松井部長は「人からロボットに置き換えるため、ものづくり補助金など助成が受けやすく、自動化を進めることで従業員に会社の今後の方向性を示す機会にもなる」とし、ロボットシステムの工場見学も行うとしている。
金型新聞 2021年6月10日
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