金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

27

新聞購読のお申込み

三菱電機 形彫の中型機種

AIで安定化・高速化を実現

三菱電機(東京都千代田区、03-3218-2111)はこのほど、形彫放電加工機「SGシリーズ」から小物から中大物加工に適した中型機種の「SG28」を発売した。AI技術を用いた加工制御と最新の機械構造・電源仕様によって、自動車のバッテリーケースやヒートシンク、エンジンに使用されるアルミダイカスト金型などの加工の安定化と高速化を実現する。価格は2390万円(税込み)。

同社独自のAI技術「Maisart(マイサート)」によって加工状態に合わせたリアルタイムの最適制御が可能。従来機から電極とテーブル間の最小小間距離を約150㎜縮小する一方で、Z軸の移動距離を50㎜拡大した。X、Y、Z各軸の移動量は650㎜・450㎜・400㎜。

また、低浮遊容量電源を採用し、加工開始時に突発的に発生する異常放電を抑制。加工面質の向上を実現し、加工後のワークのミガキ作業を従来機比で330%削減した。

同社独自の数値制御装置「D‐CUBES(ディーキューブ)」も標準搭載。新機能によって、座標数値からワーク寸法が計算可能。従来の手作業での確認・計算が不要となり、段取り作業の効率化を実現する。

その他、IoTを活用した独自のリモートサービス「iQ Care Remote4U(アイキューケアリモートフォーユー)」にも対応する。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

ソディック 新型金属3Dプリンタ

非稼働時間を短縮 ソディックは長時間の高速で安定した造形が可能な金属3Dプリンタ「LPM325S」を発売した。複数の粉末を簡単に交換できるほか、メンテナンスの頻度を減らし非稼働時間を短縮し生産性を高める。 敷き詰めた粉末…

七宝金型工業 自社製精密ジャッキ発売

0.01㎜精度で高さ調整 ダイカスト金型を手掛ける七宝金型工業(愛知県津島市、0567・24・8787)は4月、自社製品の第2弾となる精密ジャッキ「EASYG(イージグ)」を発売。六角レンチ1本の簡単操作で0・01㎜精度…

【Breakthrough!】平面研削加工

平面研削加工はこれまで、加工条件の設定や砥石の管理に高い技能が必要なため熟練技能者の存在が不可欠だった。しかし近年、自動化技術をはじめとする様々な機能を搭載する平面研削盤の登場で、誰でも簡単に加工できるようになりつつある…

岡本工作機械製作所 全自動で研削加工

加工した後、機上で測定オプション2種発売  岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)はこのほど、2種類のCNC研削盤用ソフトウェアを開発したと発表した。同社製研削盤にオプションとして搭載可能。全自動で…

GFマシニングソリューションズ AM技術を活用したタイヤ金型製造技術

自動車のタイヤはリブやサイプ(溝)などの形状パターンによって、性能が変化すると言われる。性能を向上させるために、より複雑なデザインのトレッド(表面)が増加する一方で、金型製造にかかるコストの削減、リードタイムの短縮が課題…

関連サイト