金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

DECEMBER

04

新聞購読のお申込み

【ひと】BESTOWS 代表取締役・西田 勇さん 現場を知るソフトウェア研究者

大学発ベンチャーとしてBESTOWSを設立した、神戸大学工学部助教。製造AIの研究開発や産業機械・専用機などの設計・製作を手がけるアルムのCTOも務めており、AIが加工プログラムを自動で作成する「アルムコード1」の開発にも携わった。

「机上の研究と現場の実態は大きくかけ離れている。そのギャップを埋められるか否かが、実用化の境目」と言う西田氏。金属加工を手がけるアルムの子会社と連携し、現場の声をすぐに聞ける環境で研究開発を進めたことで、現場の実態に即した実用的なソフトを生み出すことができたのだという。

「現場を見た今の視点で、過去の自分の研究を見返してみると、それは違う、と感じる部分も多い」。

アルムとの出会いのきっかけは、Twitter。自社で開発したソフトを売り込むため、多くの製造業の企業や経営者のアカウントをフォローしている中で、設計の自動化について呟いているアルムの平山京幸社長のアカウントを見つけ、メッセージを送った。

CAMの自動化ができる会社を探していた平山氏は、すぐさま西田氏を訪問。西岡氏が開発した自動化ソフトの将来性について理解を得たことで、共同開発に至った。

今後は、機械学習による進化や、さらに高度な設計ができるよう、ソフトのアップデートに注力する予定。

金型新聞 2022年1月10日

関連記事

【我ら金型応援隊】トクピ製作所 超高圧で自動化促進

産業用高圧ポンプや高圧クーラントユニットの製造、販売を手掛けるトクピ製作所は、超高圧クーラントユニットの製造に注力している。 「HIPRECO」は、最大30Mpaの水圧で刃先からクーラント液を噴射。切屑を細かく分断、排出…

【金型の底力】山善金型 様々な顧客ニーズに応えられる会社に

限界を作りたくない生産工程を見える化 「様々な顧客ニーズに応えられる会社にしたい」と話すのは、山善金型の山下和也社長。同社は精密なプラスチック金型を武器に、日用品から自動車部品、医療機器など幅広い顧客を獲得。モットーは『…

己が戦力知り戦略
日本金型工業会学術顧問 /日本工業大学客員教授
横田 悦二郎氏に聞く

〜世界の需要どう取り込む〜  世界の金型需要を取り込むには何が必要か—。世界各地の金型工業会の設立に関わり、世界中の金型業界をよく知る日本金型工業会学術顧問の横田悦二郎氏は「コロナで世界の金型需要は高まるが、需要を確保す…

進化する金型のスマート化

 ITやセンシング技術を駆使した「金型のスマート化」が進んでいる。温度や圧力など様々なセンサを金型に取り付け、インターネットに接続することで、金型の状態がいつでもどこでも把握できるようになるほか、取得したこれらのデータを…

大型金型部品を精密に
伊藤英男鉄工所 伊藤友一取締役

設計から検査まで一貫対応  三重県桑名市の伊藤英男鉄工所はダイセットなど大型金型部品の精密加工を強みとする技術者集団だ。手掛けるのは、2500×4000×1300㎜クラスのダイセットの全加工から航空機部品まで幅広い。マシ…

トピックス

関連サイト