超硬工具や各種超硬素材の製造販売を手掛ける瑞穂工業(大阪市西淀川区、06・6471・4721)は4月、大澤史和氏が代表取締役社長に就任し、新たな船出を迎えた。同社は1944年創業以来、超硬工具や金型の製造に携わり、独自の…
オネストン・鈴木 良博社長「グループで金型強化」
パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎えた。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」の特殊部品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・ケンタッキー州にも進出(オネストン・アメリカ)。さらに、プレス金型メーカーのトーハラ(名古屋市守山区)と橋村製作所(愛知県刈谷市)をグループ化し、事業領域拡大を図ってきた。次の10年を見据え、同社の鈴木良博社長に今後の将来ビジョンを聞いた。

すずき・よしひろ
1973年生まれ、愛知県出身。1996年金沢大学経済学部卒、名古屋銀行入社。2001年オネストン入社、02年常務取締役、12年代表取締役社長に就任。好きな言葉は「俺が俺がの我を捨てて、おかげおかげの下で生きる」。
設備拡充し内製強化 大型トライプレス機も
昨年度の状況は。
トーハラや橋村製作所の金型受注やオネストン・アメリカは好調だったが、オネストン本体は半導体など部品不足で自動車の減産の影響を受け、21年10月期の売上高は前期比3%増の28億7000万円とやや厳しさを感じた。
ただ、20年に豊田堤工場が完成し、大型鋳物の一次加工やプレス金型の上型・下型の加工、さらには金型の組完(金型部品を組み付ける)といった仕事も受注できたことで状況は好転し、今後に期待している。
今期の取り組みは。
岡﨑工場にあったマシニングセンタ2台や小牧工場の平面研削盤を豊田堤工場に移設したことで、特注小物部品の加工も外注するケースが出ており、利益を取りこぼしている。それを解消するために、今年5月に、オークマ製マシニングセンタ2台を小牧・岡崎の両工場に、アマダマシナリー製平面研削盤を小牧工場に導入する。生産能力を強化し、内製化を進めることで利益の向上を図り、今期の目標である売上高32億4000万円を達成したい。
金型受注の見通しは。
プレス金型は4~6月にかけて金型発注が増えると聞いている。型数も昨年並みのようで、中にはEV車向けの金型もあるようだ。多数の金型を受注するために、6月には設備を整え、万全の体制で臨みたい。
金型の設備投資は。
自動車の軽量化ニーズで、プレスはスーパーハイテン材やウルトラハイテン材(1180Mpa)の需要が高まっている。
また、カーボンニュートラルの課題もあるため、熱間プレスを活用していた1500Mpaの部品も冷間プレスで加工する可能性がある。そうしたニーズに対応するため、トライプレス機の強化が不可欠だ。1200tの大型トライプレス機の導入も視野に入れている。
今後の方向性は。
これから10年は基盤強化。オネストン本体も含め、グループ全体で金型を受注し、生産できる体制を整えていく。今後、プレス金型はハイテンやさらに硬い材料に対応した技術が必要で、グループで協業しながら、次の創業60周年までにグループで金型強化を図る。
金型新聞 2022年2月10日
関連記事
EV化への対応加速 まつい・だいすけ1975年生まれ。大阪府出身。2000年龍谷大学国際学部卒。1999年同社入社(在学中にアルバイト入社)、2009年取締役製造部長、21年代表取締役に就任。座右の銘は「意志あるところに…
超精密金型部品や機能性金型部品、金型製作(プレス・モールド)を手掛ける新日本テックは設備や配管内に溜まった水垢(スケール)を除去する金型用水あか防止洗浄液を開発した。射出成形金型の温調水を流す配管のスケール除去などに有効…
取引適正化の活動継続 今年の通常総会で、日本金型工業会が山中体制になって2年目を迎える。就任以来「稼ぐ力」の強化を訴えてきた山中会長はこのほど、稼ぐ力を鍛えるために4つの軸を設定した。「価格決定力」、「市場拡大の施策の推…
素形材産業の人手不足は、業界共通の課題です。製造業全体の平均から見ても、求人倍率が高い傾向にあります。中途採用や外国人労働者に頼り、人手を確保している企業が多い。 しかし、人手を確保できれば誰でも良いわけではありません。…
