金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

28

新聞購読のお申込み

オネストン・鈴木 良博社長「グループで金型強化」

パンチやダイ、強力ばねなどプレス金型部品を取り扱うオネストンは2021年に創業50周年を迎えた。プレス部品専門商社として基盤を築き、近年は「1個づくり」の特殊部品対応やリバースエンジニアリングほか、アメリカ・ケンタッキー州にも進出(オネストン・アメリカ)。さらに、プレス金型メーカーのトーハラ(名古屋市守山区)と橋村製作所(愛知県刈谷市)をグループ化し、事業領域拡大を図ってきた。次の10年を見据え、同社の鈴木良博社長に今後の将来ビジョンを聞いた。

すずき・よしひろ
1973年生まれ、愛知県出身。1996年金沢大学経済学部卒、名古屋銀行入社。2001年オネストン入社、02年常務取締役、12年代表取締役社長に就任。好きな言葉は「俺が俺がの我を捨てて、おかげおかげの下で生きる」。

設備拡充し内製強化 大型トライプレス機も

昨年度の状況は。

トーハラや橋村製作所の金型受注やオネストン・アメリカは好調だったが、オネストン本体は半導体など部品不足で自動車の減産の影響を受け、21年10月期の売上高は前期比3%増の28億7000万円とやや厳しさを感じた。

ただ、20年に豊田堤工場が完成し、大型鋳物の一次加工やプレス金型の上型・下型の加工、さらには金型の組完(金型部品を組み付ける)といった仕事も受注できたことで状況は好転し、今後に期待している。

今期の取り組みは。

岡﨑工場にあったマシニングセンタ2台や小牧工場の平面研削盤を豊田堤工場に移設したことで、特注小物部品の加工も外注するケースが出ており、利益を取りこぼしている。それを解消するために、今年5月に、オークマ製マシニングセンタ2台を小牧・岡崎の両工場に、アマダマシナリー製平面研削盤を小牧工場に導入する。生産能力を強化し、内製化を進めることで利益の向上を図り、今期の目標である売上高32億4000万円を達成したい。

金型受注の見通しは。

プレス金型は4~6月にかけて金型発注が増えると聞いている。型数も昨年並みのようで、中にはEV車向けの金型もあるようだ。多数の金型を受注するために、6月には設備を整え、万全の体制で臨みたい。

金型の設備投資は。

自動車の軽量化ニーズで、プレスはスーパーハイテン材やウルトラハイテン材(1180Mpa)の需要が高まっている。

また、カーボンニュートラルの課題もあるため、熱間プレスを活用していた1500Mpaの部品も冷間プレスで加工する可能性がある。そうしたニーズに対応するため、トライプレス機の強化が不可欠だ。1200tの大型トライプレス機の導入も視野に入れている。

今後の方向性は。

これから10年は基盤強化。オネストン本体も含め、グループ全体で金型を受注し、生産できる体制を整えていく。今後、プレス金型はハイテンやさらに硬い材料に対応した技術が必要で、グループで協業しながら、次の創業60周年までにグループで金型強化を図る。

金型新聞 2022年2月10日

関連記事

この人に聞く
DMG森精機 森 雅彦社長

 金型の大型化ニーズが進んでいる。電気自動車の開発や環境規制により車の軽量化を図るため、大型部品のアルミ化や樹脂化、超高張力鋼板の採用が増加しているからだ。工作機械メーカーの中でも、金型の動向から大型加工機に注力し始めて…

「新規事業に挑戦、やってみなければ分からない」藤井精工社長・藤井福吉氏

会社の未来を考え新規事業に挑戦やってみなければ分からない 金型メーカーに生産計画はありません。受注産業で顧客次第ですから。「来月どうしようか」。これを毎月のように繰り返しています。当社も創業から46年間、同じように事業を…

【鳥瞰蟻瞰】長野県南信工科短期大学校 准教授・中島 一雄氏「調べ、試し、失敗を繰り返しながら挑戦」

技術者の教育には考えさせることが重要DXで一層必要になる 分かっているものに取り組んでいても技術者としての成長はありません。自らで調べ、試し、失敗を繰り返しながら挑戦していくことこそが技術者の根幹であり、何よりも重要なこ…

【鳥瞰蟻瞰】三条市立大学学長・アハメド シャハリアル氏 「創造性豊かなテクノロジスト」の育成を

技術とその価値を理解し市場を創る人を育成企業と共に未来考える場に 三条市立大学は、4月に開学した、技術とマネジメントに特化した一学部一学科で「創造性豊かなテクノロジスト」の育成を目的としています。その定義は、技術が生み出…

この人に聞く2015<br>天青会(金型工業会東部支部)<br>小泉 秀樹会長(ペッカー精工社長)

この人に聞く2015
天青会(金型工業会東部支部)
小泉 秀樹会長(ペッカー精工社長)

金型以外にも視野 原点から新たな発見  日本金型工業会東部支部天青会の会長に今年5月、就任した。「原点に立ち返って、色々な視点から根本を見直せるような活動をしていく」と今年度のテーマに「原点回帰」を掲げる。  天青会に入…

トピックス

関連サイト