金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JUNE

18

新聞購読のお申込み

太陽光発電導入し、CO²排出量を削減 J-MAXが取り組むCNに向けた取り組み

脱炭素社会に向けた取り組みがものづくりで加速し、金型業界でもその動きが広がりつつある。先手を打つ金型メーカーの対応には大きくは2つの方向性がある。一つは、太陽光パネルの設置や設備の省エネ化などによる自社の生産活動でCO2 を削減すること。そしてもう一つは、顧客のCO2 削減に貢献する金型の開発や提案だ。カーボンニュートラルの達成に向け、積極的に取り組む金型メーカーを取材した。

太陽光発電設備を導入

屋根に設置した太陽光パネル

AGVやトラック便、 工場塗装にも工夫

熱反射塗装で断熱

J‐MAX(旧丸順、岐阜県大垣市、0584-46-3191)は、カーボンニュートラルに向けた取組みを加速している。

昨年10月にサステナビリティ方針を作成し、プロジェクトを始動。CO2排出量削減など重要課題とKPIを設定した。今期はサステナビリティ推進室を新設し、活動を加速させている。

まず太陽光発電設備の導入。すでに国内外の3拠点で導入しており、タイ・マルジュンでは消費電力量の30%を賄う太陽光発電設備が7月に完成する。本社工場も現設備の倍増に今年着工し、同20%をカバーする計画だ。さらに、発表したばかりの岡山新工場(2024年3月竣工予定)にも設置し、同50%をカバーする計画。今後も追加導入を検討していく。

また、岡山新工場にはエンジンフォークリフトに代わりAGV(無人搬送車)を導入することでCO2 排出量を削減する。材料ピックアップから機械へのセットまでをAGVを使って自動化対応する。既存工場へのAGV導入については、機械の改造も必要となるため、今後の検討課題となる。

さらに、トラック輸送だ。積載効率の改善や便数の削減を推進しており、得意先も含めたサプライチェーン全体で効率的なトラック便の運用、減便のプランを作成し、トラック輸送による化石燃料の消費・CO2 排出量を2/3まで削減する考え。岡山工場を新設することにより、岡山地域の得意先に納入するためのトラック便を減らすことが可能になり、ひいては化石燃料の消費・CO2 排出量削減に繋がる。

同社では、2019年、本社工場敷地内に3000㌧トランスファープレスを擁した新工場を建設した際、熱反射塗装による断熱構造の採用や、採光を考慮した設計による照明電力の削減、フルLED照明の採用など、従来から消費電力削減に取り組んできた。サステナビリティ推進室を核に世界全拠点で、カーボンニュートラルに向けた取組みを強化していく。

金型新聞 2022年7月1日

関連記事

山口製作所 アモルファス箔のモータコアの量産に挑む【特集:自動車金型の未来】

特殊な型内積層技術を開発 電動車を始め次世代車で採用が増えるモータ。脱炭素の観点からも、その効率化は欠かせない。その一つとして注目を集めるのが、磁気特性の高いアモルファス箔を採用したモータコア。金型からプレスまで一貫して…

笹山勝社長に聞く SAIMS247が目指すこと【ササヤマ challenge!Next50】

新中期経営計画「SAIMS247」。その狙い、そして目的は。笹山勝社長に聞いた。 「短納期」を強みに、海外での競争に打ち勝つ SAIMS247の3カ年の目標は金型の製作期間半減。その真の狙いは金型の競争力の再強化です。当…

【インターモールド名古屋】金型加工の最新技術

7月6~9日 ポートメッセなごや 294社が競演 金型加工技術に関する専門展「インターモールド名古屋」(主催:日本金型工業会、運営:インターモールド振興会)が7月6日~9日まで、ポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催さ…

日本金型工業会 魅力度WGリーダー 平岡良介氏に聞く【特集:日本金型工業会第14回定時総会】

ラジオ、YouTube、インスタ、金型フェス 「魅力度WG」が取り組むのは、金型の魅力を世の中に発信すること。その主なターゲットは工学系の大学や工業高校の学生です。金型に興味を持ち、金型業界で働いてみたいと思う学生を増や…

【特集】日本の金型業界に必要な4つの課題 -デジタル化-

PART2 打田製作所 社長・打田尚道氏に聞く「デジタル化」 トップの判断が必要不可欠 業務フローを簡素化し、  現場が楽になること目指す なぜ金型企業がデジタル化を進める必要があるか。ここでいうデジタル化を「人に依存し…

トピックス

関連サイト