高精度に金型を加工するために不可欠なツールの測定や管理は従来、熟練技能者によって行われてきた。しかし人手不足や生産性向上を背景に、製造現場の自動化ニーズは高まっておりロボットを活用したツールプリセッタや機上測定などが登場…
ユニオンツール 超硬や硬脆材の荒加工向け多刃仕様エンドミルを発売

ユニオンツールはこのほど、ダイヤモンドコーティングを採用した、多刃仕様のロングネックラジアスエンドミル「UDCRRS」を発売した。自動車やコネクタ関連で増えている超硬合金の荒加工に適している。
独自開発のUDCダイヤモンドコーティングに加え、6枚刃/10枚刃の多刃設計と40°ねじれ形状を採用。従来の2枚刃に比べ軸方向への深い切込みが可能になり、高能率で長寿命な荒加工を実現する。
近年増加する超硬合金や硬脆材の荒加工では、放電や電着工具による切削加工を採用することが多い。こうした加工では、長い加工時間が課題となっており、直彫加工を求める声が強い。UDCRRSはこうしたニーズに対応したもので、放電などから直彫加工への工法転換を提案する。
金型新聞 2022年9月10日
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