機械加工の課題の一つに機内工具測定が挙げられる。特に精密加工分野においては、工具の摩耗状態や刃先の動的振れ量を精確に測定する必要がある。本稿では、撮像式機内工具測定器「Dyna ZERO Vision」の機能説明のほか、…
シー・アイ・エム総合研究所 金型の情報をクラウド上で一元管理できるシステムを開発
企業間の情報共有を容易に
Dr.型管Cloud
シー・アイ・エム総合研究所(東京都目黒区、03-5745-1181)は11月、金型に関する様々な情報をクラウド上で一元管理できる「Dr.型管Cloud」をプレリリースする。発注側と受注側で煩雑になりがちだった金型の管理情報が共有しやすくなる。企業間の連携を強化し、適切な金型の管理や廃棄をサポートする。
クライアントサーバー上で機能する従来の「Dr.型管」は、単一企業内の管理に留まっていたため、企業間で情報共有ができなかった。「Dr.型管Cloud」によって、複数企業間での情報共有が標準で提供される。金型の所在管理、ショット数、メンテナンス時期の管理などを効率化し、金型管理DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。
金型は発注側(製品メーカー)ではなく、受注側(成形メーカー)が管理するケースが多い。発注側は受注側が金型をどのように管理しているか把握が難しく、適切なメンテナンスを施せないことがある。また適切に管理されていない場合、不要になった金型を廃棄して良いか分からず、受注側が保管し続けなければならないなど、成形メーカーの経営を圧迫する要因になっていた。
政府は、こうした事態を重く見て、型保管の適切な管理や廃棄を促してきた。同製品は最新の情報を常時共有するため、これらの課題解決を企業間で取り組むことができる。「管理情報は双方が最新の状態に保つことで価値が高まる。金型を長期間安全に使い続けた後、廃棄まで含めた管理を適切なコストで実現できる」と富田英史社長は話す。
同社は今後、個別要件を丁寧にヒアリングし、顧客がより使いやすいシステムへ改善することを目指す。販売開始時期は2023年2月を予定している。
金型新聞 2022年11月10日
関連記事
リードタイム短縮・ 操作性や剛性を向上 OKK(兵庫県伊丹市、072-782-5121)は主力の立型マシニングセンタ「VMRシリーズ」をモデルチェンジした。モジュール(機械構成要素)として生産できるように設計レベルから見…
CGTech(東京都豊島区、03-5911-4688)はこのほど、NCマシンシミュレーション「べリカット」の新版V9.2を発表した。解析速度や精度の向上のほか、新たな工具への対応、機械データの取り込みに対応するなど、大幅…
ワークス(福岡県遠賀町、093-291-1778)は、直径0・1㎜のガラスレンズ金型を開発した。独自の微細なナノ多結晶ダイヤモンド工具で加工し実現した。これまでの最小径は0.5㎜で、世界最小クラスという。従来は難しい超小…
タンク清掃ろ過クリーナー ポンプや工場扇を展開しているアクアシステム(滋賀県彦根市、0749-47-5215)は、工作機械の切削液のろ過に最適なエア式タンク清掃ろ過クリーナー「APDQO‐F(改良型)」を発売した。吸入…