金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

23

新聞購読のお申込み

次世代車で金型産業も変化
日本金型工業会

業界の将来を考える新潟でシンポジウム

 日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は9月26・27日の2日間、燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)で「第5回金型シンポジウムin新潟」を開いた。基調講演やパネルディスカッション、工場見学会などを実施。会員だけでなく、会員外の企業など約180人が参加した。

 「金型シンポジウム」は2014年から毎年、金型業界の将来について語り合う場として開かれている。5回目となる今回のテーマは、「次世代自動車産業の変革に対する金型産業の在り方」。小出会長は「(金型産業最大の需要家である)自動車産業ではEV化やFCV化などで大きな変化が起こっており、これから先、金型業界も変化させていかなければいけない。(この機会に)じっくりと考えていきたい」とあいさつした。

 基調講演では、BYD COMPANY LIMITEDの陳浩氏が登壇。「BYD社の最新事業戦略」について講演した。

 パネルディスカッションでは、「自動車産業のEV化・自動運転・リサイクルについて」をテーマに、同工業会学術顧問の横田悦二郎氏がモデレータを務め、パネラーとして経済産業省素形材産業室室長の松本真太郎氏、自動車リサイクル促進センター専務理事の阿部知和氏、小出会長、共和工業社長の岩渕学氏、米谷製作所社長の米谷強氏が参加。今後の変化に対応していくために、連携強化や人材育成の重要性などについて語られた。

 2日目の工場見学会では、燕市産業資料館で燕市の産業の歴史を学び、国の文化財にも指定されている銅器メーカーの玉川堂を見学。また、新潟市のプレス金型メーカーのツバメックスの工場も見学した。

金型しんぶん 2019年10月10日

関連記事

【金型生産実績】前年同月比 6.5%増の294億3,100万円

プレス型は4.6%減、プラ型は13.5%増 2021年7月の金型生産は、6.5%増の294億3,100万円となった。前月比でも3.7%増と前月に続き回復した。数量は前年同月比0.8%減と微減。前月比でも3.4%減の3万9…

デジタル技術駆使し、金型製作期間半減目指す【ササヤマ challenge!Next50】

ササヤマが今期スタートした新中期経営計画「SAIMS247」。その中核事業となるのが金型製作期間の半減だ。デジタル技術や経験を駆使し金型づくりの大改革が進む。 全ての部品をQRで管理 材料に書かれたシリアルナンバー。入力…

ワークス ウェブギャラリー開設

金型技術でアート作品 レンズの金型を手掛けるワークス(福岡県遠賀町、093・291・1778)は、高度な金型技術を活かしたアート作品を展示するウェブサイト「METAL ART GALLERY」を開設した。展示するのは精密…

沖電線が高速の放電ワイヤ

沖電線が高速の放電ワイヤ

高精度に形状加工  沖電線(川崎市中原区、044・766・3171)はこのほど、ワイヤ放電加工機で使う熱拡散電極線「OS-UZワイヤ」を国内向けに発売した。製造工程の簡略化で低価格を実現。高速加工ができ、生産性の向上が図…

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –メキシコ–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

トピックス

AD

FARO 樹脂成型品や自動車シートの測定での3次元測定アームの活用と新製品Qua...

樹脂成型品の工程管理・不具合解析 樹脂成型品の工程管理や不具合解析の現場では、実際の製品や試作品と設計図との差異把握や、製品や金型の工程ごとの変化量把握、不具合解析や要因分... 続きを読む

関連サイト