金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

20

新聞購読のお申込み

次世代車で金型産業も変化
日本金型工業会

業界の将来を考える新潟でシンポジウム

 日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は9月26・27日の2日間、燕三条地場産業振興センター(新潟県三条市)で「第5回金型シンポジウムin新潟」を開いた。基調講演やパネルディスカッション、工場見学会などを実施。会員だけでなく、会員外の企業など約180人が参加した。

 「金型シンポジウム」は2014年から毎年、金型業界の将来について語り合う場として開かれている。5回目となる今回のテーマは、「次世代自動車産業の変革に対する金型産業の在り方」。小出会長は「(金型産業最大の需要家である)自動車産業ではEV化やFCV化などで大きな変化が起こっており、これから先、金型業界も変化させていかなければいけない。(この機会に)じっくりと考えていきたい」とあいさつした。

 基調講演では、BYD COMPANY LIMITEDの陳浩氏が登壇。「BYD社の最新事業戦略」について講演した。

 パネルディスカッションでは、「自動車産業のEV化・自動運転・リサイクルについて」をテーマに、同工業会学術顧問の横田悦二郎氏がモデレータを務め、パネラーとして経済産業省素形材産業室室長の松本真太郎氏、自動車リサイクル促進センター専務理事の阿部知和氏、小出会長、共和工業社長の岩渕学氏、米谷製作所社長の米谷強氏が参加。今後の変化に対応していくために、連携強化や人材育成の重要性などについて語られた。

 2日目の工場見学会では、燕市産業資料館で燕市の産業の歴史を学び、国の文化財にも指定されている銅器メーカーの玉川堂を見学。また、新潟市のプレス金型メーカーのツバメックスの工場も見学した。

金型しんぶん 2019年10月10日

関連記事

ワンパスでミリ単位の加工が可能な研削技術【金型テクノラボ】

精密金型の製造では、エンドミルでの切削やワイヤー放電加工の後に成型研削を行うのが一般的。しかし、研削量が少なく加工に時間がかかるのが課題だった。本稿では、ワンパスでミリ単位の材料除去を可能とする「クリープフィード研削技術…

水素エンジン車に生かされる型づくり技術とは?【変わるトヨタの型づくり】

PART3:新たなクルマづくり 若手の挑戦と育成両立 新たなモビリティの一つである、水素エンジン車でも新たなモノづくり技術が生かされている。昨年7月に大分県のオートポリスで行われたスーパー耐久シリーズ。ここに出走したカロ…

自社展で新製品や実演加工を披露
エヌティーツール

 ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は11月、同社初となるプライベートショー2020を開き、ユーザーに新製品やホルダを活用した実演加工を披露したほか、協賛メーカーと共に、工作機…

成長への課題を討議
日本金型工業会 「金型アカデミー」

  日本金型工業会が金型業界の次代を担う人材育成を目的に実施している「金型アカデミー」が、東京(3月20日、東京都文京区・金型年金会館)、名古屋(3月26日、名古屋市東区・日刊工業新聞社名古屋支社)で開催された…

座談会 アイキャッチ

【座談会】金型メーカー・自動車メーカーが語る
次世代自動車の登場で金型づくりはどう変わるのか
ー2030年の金型業界ー 第1部

アルミ、樹脂など軽量化の流れ加速  次世代型自動車の登場が金型業界に及ぼす影響を懸念する声は少なくない。「電気自動車(EV)でエンジンはどれほど減るのか」、「アルミや樹脂は増えるのか」などの疑問は尽きない。そこで本年の新…

トピックス

関連サイト