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【この人に聞く】ハスキー統括部長・千葉紀久氏「ホットランナの市場拡大を」
ホットランナの市場拡大を
今年、日本法人設立30周年を迎えたハスキー(東京都町田市、042-788-1190)。プリフォーム射出成形システムの世界最大手でありながら、ホットランナメーカーとしての側面も持つ。日本では2000年代初頭からホットランナの拡販に乗り出し、医療機器や容器向けなどに多く採用され、現在の売上高は当初の3~4倍まで拡大した。「今後もホットランナの需要は伸びていく」と話すホットランナ担当の千葉紀久統括部長に現状や今後の展開などを聞いた。

神奈川県横浜市出身。1998年三葉金型入社、2003年ハスキー入社、10年営業部統括部長ホットランナ担当に就任し、現在に至る。
高機能素材で需要増
現在の売上構成比率は。
当社の事業は大きく分けて3つ。プリフォーム射出成形システムが約70%、ホットランナが約20%、医療やキャップなどの金型が数%ほどだ。
日本でのホットランナの現状は。
現在も日本の主流はコールドランナ。欧米ではホットランナありきで金型が設計されるが、日本はそうではない。コストが高く、ヒーターなど付属機器のコントロールが面倒といった負のイメージがいまだに強い。
なぜか。
日本は多品種少量で色替えが多いため、ホットランナの利点を出しにくいからだろう。一方で、20年ほど前に比べると全体の採用率は上がっており、日本でもホットランナの需要は高まっているという認識もある。
理由は。
一つはホットランナの進化。以前と比べ、精度や使いやすさは格段に向上している。当社でも06年に制御メーカーを買収し、ヒーターの制御技術の強化やサポート機能の開発などに取り組んでいる。また、最近ではバルブゲート開閉操作をエア駆動だけでなく電動サーボ駆動でより細かな制御ができる製品も出ており、今まで以上に複雑で高精度な成形が可能になっている。
もう一つは。
樹脂素材の進化だ。近年、自動車や医療などあらゆる分野で樹脂素材の高機能化が進み、成形コストを削減するために、ホットランナの採用を検討する企業が増えている。今後も品質や生産性を向上するために、ホットランナの需要は伸びていくとみている。
ホットランナを採用する上で気を付けることは。
ホットランナはあくまでソリューションの一つという認識を持たなければならない。コールドランナで難しいものはホットランナでも難しい。型構造やゲートの位置、成形品の形状などから考えていかなければ、ホットランナの導入効果も薄い。当社では流動解析や型設計のアドバイスなど、ホットランナの効果を最大化するためのサポートを行っている。
今後の展開は。
自社の製品開発や営業の強化も重要だが、まずは日本の金型メーカーにホットランナの理解を深めてもらい、市場全体を広げていきたいと考えている。今後も日本の金型技術の進化に貢献していきたい。
金型新聞 2020年11月10日
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