キヤノンモールドが発足したのが2007年。前身のイガリモールドとキヤノンの金型部門で伝承されてきた技能や最新技術など互いの得意分野の融合を図ってきた。「新しい価値を生み出す金型メーカーを目指したい」と語る、昨年4月に同…
【ひと】BESTOWS 代表取締役・西田 勇さん 現場を知るソフトウェア研究者

大学発ベンチャーとしてBESTOWSを設立した、神戸大学工学部助教。製造AIの研究開発や産業機械・専用機などの設計・製作を手がけるアルムのCTOも務めており、AIが加工プログラムを自動で作成する「アルムコード1」の開発にも携わった。
「机上の研究と現場の実態は大きくかけ離れている。そのギャップを埋められるか否かが、実用化の境目」と言う西田氏。金属加工を手がけるアルムの子会社と連携し、現場の声をすぐに聞ける環境で研究開発を進めたことで、現場の実態に即した実用的なソフトを生み出すことができたのだという。
「現場を見た今の視点で、過去の自分の研究を見返してみると、それは違う、と感じる部分も多い」。
アルムとの出会いのきっかけは、Twitter。自社で開発したソフトを売り込むため、多くの製造業の企業や経営者のアカウントをフォローしている中で、設計の自動化について呟いているアルムの平山京幸社長のアカウントを見つけ、メッセージを送った。
CAMの自動化ができる会社を探していた平山氏は、すぐさま西田氏を訪問。西岡氏が開発した自動化ソフトの将来性について理解を得たことで、共同開発に至った。
今後は、機械学習による進化や、さらに高度な設計ができるよう、ソフトのアップデートに注力する予定。
金型新聞 2022年1月10日
関連記事
令和元年に新社長に就任したオークマ・家城淳社長。市場が不透明化している中、「機電情知一体」「日本で作って世界で勝つ」を掲げるオークマの今後について家城社長の思いを聞いた。 家城淳社長愛知県出身。85年大隈鉄工所(現オ…
レーザー溶接・金型補修機器メーカーのテラスレーザー(静岡県駿河区)に入社したのは2年前。企業の販路開拓支援などに携わっていた前職時代、製造業とも多く関わる中で「世の中は製造業がなければ成立しないということを肌で感じ、自分…
独EOS社の金属3Dプリンタの日本代理店を務めるNTTデータ ザムテクノロジーズ(XAM)。昨夏に、大阪市内に金属3Dプリンタ15台のほか、多様な検査装置を備えた「デジタルマニファクチャリングセンター(DMC)」を開設し…
若者の興味を引け 金型はものづくりの喜びがある広く知られる業界へ 若手を育てることは、金型メーカーにとって技術の伝承はもちろん、業界の活性化という点でも大切なことです。量産のものづくりがある限り、マザーツールである金型…



