インターモールド振興会(大阪市中央区、06・6944・9911)は、第36回金型加工技術展「インターモールド2025」の出展者募集を始めた。 インターモールド2025(主催:日本金型工業会)は金型加工関連技術の総合展示会…
大阪産業創造館 セミナーでMGNETの武田社長が講演
マジックメタルで金型の素晴らしさを世の中に

大阪産業創造館(大阪市中央区)で4月12日に開かれたセミナーで、武田金型製作所の子会社でサービスデザイン(無形デザイン)を手掛けるマグネット(MGNET)の武田修美社長が、無形デザインによる企業価値の向上をテーマに講演した。これまでに手掛けた無形デザインの一つとして、嵌め合い金属ワーク「マジックメタル」で金型の素晴らしさを世の中に広め、工場見学などを通じて次世代にものづくりの魅力を発信していることについて話した。
※講演内容を抜粋、要約しています。
自動車メーカーに就職、大病を患い武田金型製作所に


私は2000年に地元・新潟の会計専門学校を卒業し大手自動車メーカーに就職しました。営業マンとして新車販売を担当しましたが5年目に大病を患い退社。リハビリしつつ在宅で家業のプレス金型メーカー武田金型製作所で手伝いを始めました。
体調が回復するとともに正社員となり新規事業部を新設し自社ブランドの名刺入れを商品化しました。独学でウェブサイトの構築やマーケティングを学び、事業部の売上拡大により11年、MGNETを設立しました。
MGNETは武田金型製作所の広報活動や自社ブランド製品を販売するほか、ものづくり企業のプロダクトマネジメントやブランディングといった無形の価値をデザインする「サービスデザイン」を手掛けています。
嵌め合いワークの凄さに衝撃、それをヒントにマジックメタル
その一つとして手掛けたのが武田金型製作所のマジックメタルです。2つのパーツの高精度な嵌め合い金属ワークで、背後を押すと文字が浮かびあがります。テレビやネットニュースなど様々なメディアに取り上げられ、今では広く知られるようになりました。
そのヒントになったのは武田金型製作所の金型工場の片隅に置かれていたワークです。複数のピースがピタリと嵌まり合い、その隙間は見えない。私は金型づくりの経験が無いに等しいので、その精密さに衝撃を受けました。それと同時にそんな高度なものが無造作に転がっていることにも。
私はさっそく、このワークに手を加えて文字が浮かび上がるようにすれば、金型の技術の素晴らしさを表現できるのでは、と考えました。けれど技術者の反応は、「たいていの金型メーカーは作れるよ」。世の中に広く知られるようになってからもSNSで同じような内容の意見が書き込まれました。
しかしその一方で世の中の多くの人たちからは驚きの声が寄せられました。私はかねてから「多くの物事は見えていることで判断される」と感じています。金型の技術者にとっては当たり前のことでも、それを見たこともない人には、その素晴らしさを判断する機会が無かったのです。
マジックメタルは、世の中の多くの人が知らない金型の技術を、「何でもないように見える金属片から文字が浮かび上がる」という方法で精度の高さを見えるようにしました。それによって、その技術の素晴らしさを多くの人に共有してもらえたのだと感じています。
ものづくりに興味を持つ子どもが増えて欲しい
マジックメタルが知られるようになり武田金型製作所には新たな取引の依頼が寄せられたり、入社を希望する人が増えたりしました。ただ、何より良かったと感じているのが、子どもたちが金型やものづくりに興味を持つきっかけになったことです。
武田金型製作所では希望する企業や学校の工場見学を受け入れています。その中には学生が「マジックメタルを見たい」と訪れる学校もあります。マジックメタルを通じてものづくりに興味を持ち、将来働きたい子どもがひとりでも増えたら、と願っています。
金型新聞 WEB限定
関連記事
金型をのせたトラックやチェーン駆動のトラック、3匹が連れて泳ぐ鯉のぼり。個性豊かなマシンがコースを駆け抜ける。勢い余って飛び出せばコースに復帰させるためドライバーが全力で駆け寄る。デッドヒートで最終コーナーを回ると熱を帯…
ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は11月、同社初となるプライベートショー2020を開き、ユーザーに新製品やホルダを活用した実演加工を披露したほか、協賛メーカーと共に、工作機…
油圧チャック式ホルダ「ハイドロチャック」 現場の課題 エンドミル、バニシングドリル・リーマ等の性能をフルに活かす高精度ミーリングチャックホルダが欲しい。 提案・効果 加工における振れ精度、操作性全てを網羅する高精度油…
精密平面研削盤「PSG-SA1シリーズ」 現場の課題 一般砥石での研削加工で必須となるドレッシング工程は、研削サイクル中に入れることができないため、その都度オペレータが管理しなければならない。昨今の人手不足や技能者不足…
