マイクロセンタ「YMC430Ver・Ⅲ」 安田工業の公式ホームページはこちらから 現場の課題 半導体や医療機器、光学機器をはじめとする分野の金型は近年、より精密、微細で、一段と高い精度が求められている。 提案・効果 …
Hexagon MI AM造形品の品質保証【特集:金型づくりのAM活用最前線】
Ⅹ線CT解析ソフト活用
採用が増えつつある金属AMによる金型の入れ子部品。しかし、造形したワークの内部にできた巣の有無や造形密度などは切断するしか把握できないため、品質保証の難しさがAM入れ子部品の採用の壁の一つになっている。
Hexagon Manufacturing Intelligence(Hexagon MI)はX線CTデータ解析ソフト「VGSTUDIO MAX」を活用し、造形したワークを切断せずに品質保証できるシステムを提案している。

同ソフトはX線CT装置を使ったワークを解析する技術。元々はX線CTで撮像したワークの内部を分析するソフトで、その技術をAMの品質保証に応用した。
具体的には3Dプリンタに搭載した赤外線などの高精度カメラやセンサを使い、一層ごとに画像データ撮像する。そのデータを積層させ、ワークを3次元化。その3次元データを基に巣や形状、密度などを計測する。

その解析精度が高いのが特長だ。AM入れ子部品を造形するダイカスト金型メーカーの日本精機は、造形した入れ子をX線CT装置で解析したデータと、VGSTUDIO MAXで解析したデータモデルを比較した。その結果「造形した入れ子と解析したモデルの差異は全くなかった」(木下修平セールスチームマネージャー)という。「造形中を撮像するカメラの精度に準拠してしまう部分はあるが、精度は高い」。
精度に加え、解析速度が早いことも特長だ。AMで造形した水管部位だけを抜き出して解析することができるなど、解析速度のアップにつながる。
すでに日本精機ではVGSTUDIO MAXを活用し、品質保証に活かしている。同社の松原雅人常務取締役は「割れが発生した際にそのデータをもとに顧客と品質に関する議論を進めている」という。
木下マネージャーは「現在のAM装置では高精度カメラやセンサがオプションになっていることが多く、品質保証に活かしている事例は少ない。しかし、海外ではAM部品の品質をどう担保するかが課題になっており、解析ソフトの活用は広がっていく。VGSUTUDIO MAXの活用を提案していきたい」。
金型しんぶん2025年11月10日号
関連記事
金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…
自動車のエンジン部品や排気系部品などの製造を手掛けるオーテック。6~12ミリの厚板を切削レスで完成品に近い形へ仕上げる高い冷間鍛造技術を持ち、金型も内製化している。同社は2021年からデジタル技術の活用に注力。IoTセン…
培った技術活かす 自動車の電動化、医療関連や半導体関連需要の拡大などで、国内のものづくり産業に求められるものも大きく変化している。自動車の電動化ではモータやバッテリーなどの電動化部品や材料置換による軽量化部品などが増えて…
半導体やレンズ、電子部品など微細精密な金型は成長分野の一つだ。こうした市場に参入するには微細精密加工機は欠かせない。その技術は日進月歩で、加工精度もサブミクロンレベルが当たり前になっている。最近では参入する機械メーカーが…


