高精度に金型を加工するために不可欠なツールの測定や管理は従来、熟練技能者によって行われてきた。しかし人手不足や生産性向上を背景に、製造現場の自動化ニーズは高まっておりロボットを活用したツールプリセッタや機上測定などが登場…
インターモールド2017
金型技術を体感‼︎
4月12〜15日 東京ビッグサイト
世界から最先端の金型加工技術が集まる「インターモールド2017」(主催:日本金型工業会)が4月12~15日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。5軸加工機や金属3Dプリンタの新型、IoTを利用する自動化技術が登場するとみられ、加工品質や生産効率を一段と高める新技術に注目が集まる。9カ国・地域から461社・団体が出展し、金型メーカーなど約5万人の来場が見込まれている。
次代の自動化技術
東京ビッグサイトの東5・6ホールを舞台に、前回の大阪を上回る出展社数で開催されるインターモールド2017。出品予定の工作機械や工具、機器、ソフトウェアを見ると、これからの金型加工技術をリードするいくつかのキーワードが浮かび上がる。
まず「高生産性」。近年、加工精度や操作性が優れる5軸加工機や、ワークや砥石の形状を認識し自動で加工する研削盤などが登場。また一方で、工作機械の稼働状況や工具の消耗を一括管理するなどIoTの利用技術が進んでいる。今回は、こうした生産性向上の新たな技術が披露される。
二つ目は「超微細加工」や「高硬度材加工」。ナノ精度で加工できるマシニングセンタや超高精度で加工する放電加工機や研削盤、新被膜やCBNの採用により焼入れ鋼、超硬合金を加工できる切削工具が出品される。レンズや電子部品など微細・高硬度の分野で注目を浴びそうだ。
そして、金属粉末を積層する金属3Dプリンタなどの「付加製造技術(AM)」。造形の品質が向上し、金属粉末の適用範囲の広がりを背景に、金型での実用も増えている。出展各社は、導入による金型製作時間の短縮や、成形の品質向上をアピールする考えだ。
金型展 77社、金型技術を披露
広がる技術交流の輪
一方、金型ユーザーなどから注目されそうなのが、同じ期間に内部開催される「金型展」と「金属プレス加工技術展」。今回は日本金型工業会と日本金属プレス工業協会に加盟する金型メーカー77社、プレスメーカー46社が、微細、大型、新素材用など金型やプレス加工の自社技術を出品する。
回を重ねるごとに塑性加工に関連する企業の来場が増えており、「技術交流、ビジネスマッチングの場として広がりを見せている」(インターモールド振興会)。
主催者・日本金型工業会の牧野俊清会長(長津製作所会長)は「インターモールドの魅力は金型に特化していること。金型技術がどこへ向かうのか、体感して欲しい」。
開催概要
インターモールド2017・金型展2017
開催場所:東京ビッグサイト(東5・6ホール)
開催時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)
開催規模:461社・891小間(3月6日現在)
主 催:日本金型工業会
入場料金:1,000円(招待状持参者・事前登録は無料)
予想来場者数:50,000人
金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号
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