金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

23

新聞購読のお申込み

インターモールド2017
金型技術を体感‼︎

インターモールド2017

4月12〜15日 東京ビッグサイト

5軸、AM、IoT

 世界から最先端の金型加工技術が集まる「インターモールド2017」(主催:日本金型工業会)が4月12~15日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる。5軸加工機や金属3Dプリンタの新型、IoTを利用する自動化技術が登場するとみられ、加工品質や生産効率を一段と高める新技術に注目が集まる。9カ国・地域から461社・団体が出展し、金型メーカーなど約5万人の来場が見込まれている。

次代の自動化技術

インターモールド2016の様子 東京ビッグサイトの東5・6ホールを舞台に、前回の大阪を上回る出展社数で開催されるインターモールド2017。出品予定の工作機械や工具、機器、ソフトウェアを見ると、これからの金型加工技術をリードするいくつかのキーワードが浮かび上がる。

 まず「高生産性」。近年、加工精度や操作性が優れる5軸加工機や、ワークや砥石の形状を認識し自動で加工する研削盤などが登場。また一方で、工作機械の稼働状況や工具の消耗を一括管理するなどIoTの利用技術が進んでいる。今回は、こうした生産性向上の新たな技術が披露される。

 二つ目は「超微細加工」や「高硬度材加工」。ナノ精度で加工できるマシニングセンタや超高精度で加工する放電加工機や研削盤、新被膜やCBNの採用により焼入れ鋼、超硬合金を加工できる切削工具が出品される。レンズや電子部品など微細・高硬度の分野で注目を浴びそうだ。

 そして、金属粉末を積層する金属3Dプリンタなどの「付加製造技術(AM)」。造形の品質が向上し、金属粉末の適用範囲の広がりを背景に、金型での実用も増えている。出展各社は、導入による金型製作時間の短縮や、成形の品質向上をアピールする考えだ。

金型展 77社、金型技術を披露

広がる技術交流の輪

 一方、金型ユーザーなどから注目されそうなのが、同じ期間に内部開催される「金型展」と「金属プレス加工技術展」。今回は日本金型工業会と日本金属プレス工業協会に加盟する金型メーカー77社、プレスメーカー46社が、微細、大型、新素材用など金型やプレス加工の自社技術を出品する。

 回を重ねるごとに塑性加工に関連する企業の来場が増えており、「技術交流、ビジネスマッチングの場として広がりを見せている」(インターモールド振興会)。

 主催者・日本金型工業会の牧野俊清会長(長津製作所会長)は「インターモールドの魅力は金型に特化していること。金型技術がどこへ向かうのか、体感して欲しい」。


開催概要

インターモールド2017・金型展2017
開催場所:東京ビッグサイト(東5・6ホール)
開催時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)
開催規模:461社・891小間(3月6日現在)
主  催:日本金型工業会
入場料金:1,000円(招待状持参者・事前登録は無料)
予想来場者数:50,000人

金型新聞 平成29年(2017年)3月10日号

関連記事

高精度な金型加工に不可欠 ツール測定・管理

高精度に金型を加工するために不可欠なツールの測定や管理は従来、熟練技能者によって行われてきた。しかし人手不足や生産性向上を背景に、製造現場の自動化ニーズは高まっておりロボットを活用したツールプリセッタや機上測定などが登場…

2013年 金型メーカーの工作機械設備投資

広がる設備強化 国内17%増、海外23%増  国内外の金型メーカーは昨2013年、日本製工作機械を約510億円設備投資した。1台当りの工作機械を仮に2000万円とすると、2550台の投資をしたことになる。目的は、金型生産…

ジェイテクト アフターサービスを強化

WEB上で保全履歴やパーツ見積依頼 ジェイテクトは工作機械のアフターサービス強化として、サイトからWEB登録すると、所有機一覧や修理点検履歴、パーツ購入履歴など閲覧できるWEBサービスを始める。さらに、有料のM2Mサービ…

3Dプリンタと型技術のセミナー 10月21日に東京・渋谷で開催

日本3Dプリンティング産業技術協会は10月21日、東京都渋谷区のナガセグローバル人材センターで、「型技術と3Dプリンティング」をテーマにしたセミナーを開く。 金沢大学の古本達明教授が「3Dプリンタの金型への応用に関する研…

年間500型以上を生産する工場長が実践する現場のスケジュール管理、最適化術【特集:工場長の条件】

時には経営者、時には教え諭す教育者—。工場長には多様な役割が必要だ。こうしたマルチタスクをこなすために、どのようなことを意識しながら、責務を果たしているのか。現役工場長に、工場長としての哲学を聞いた。 工程管理の見える化…

トピックス

AD

FARO 樹脂成型品や自動車シートの測定での3次元測定アームの活用と新製品Qua...

樹脂成型品の工程管理・不具合解析 樹脂成型品の工程管理や不具合解析の現場では、実際の製品や試作品と設計図との差異把握や、製品や金型の工程ごとの変化量把握、不具合解析や要因分... 続きを読む

関連サイト