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研削盤3機種を発表 長島精工
省スペース設計・自動化も対応
研削盤メーカーである長島精工(京都府宇治市、0774・45・3611)は先日開かれたJIMTOF2018で新製品の精密小型ネジ研削盤2機種(内径ネジ及び外径ネジ)と、超精密高効率円筒研削盤1機種を発表した。精密小型ネジ研削盤は従来機に比べ大幅な省スペース化を図り、うち内径ネジ研削盤はロボットで自動化にも対応。超精密高効率円筒研削盤は両センター支持仕様で、粗加工工程と仕上げ加工工程を同時に行える特長を持つ。
発表した精密小型ネジ研削盤は外径ネジ研削用「TO10-30」と内径ネジ研削用「TI10-10」の2機種。いずれも徹底された省スペース設計により、「TO10-30」は幅1580㎜、奥行き2300㎜。「TI10-10」は幅1310㎜、奥行き1880㎜(共に加工液タンクを含む)でクラス最小を実現。同社オリジナルソフトウェアを搭載し、ネジ諸元を入力するだけで、面倒な計算や機械調整なく多様なネジ研削加工が簡単にできる。加工補正機能も充実し、補正したいネジのリード及び有効径を任意の加工範囲(軸方向、最大10点まで)で補正できる。さらに、ワーク主軸後部にロータリードレス装置を搭載し、独自の砥石成形システムにより様々な形状の砥石が製作できる。これらの機能により、一般規格ネジから特殊形状ネジ、ボールネジまで対応。「TO10-30」の加工範囲は外径φ60㎜、長さ300㎜。「TI10-10」は内径φ80㎜、長さ50㎜。対応する主なネジ形状は台形・三角形状、ボールネジ形状、多角形状、ノコ刃形状。また、総形ドレッサーにも対応。「TI10-10」はオプションでワーク交換用ロボットを搭載でき、連続自動加工も可能だ。「TO10-30」の主な用途は金型部品やネジゲージ、ボールネジなど。「TI10-10」はネジゲージや精密ナットなどを想定。
超精密高効率円筒研削盤「NOG-2HF」はオリジナルの両センター支持仕様で、プレス金型用パンチや工具母材の段研削加工を想定した研削盤。同機はワーク左右テーブル軸(X)、前後砥石軸1(Y)と前後砥石軸2(Z)の3軸構成。両センター支持で粗加工用砥石と仕上げ加工用砥石を装着し2枚の砥石で粗・仕上げを同時研削する。形状加工にも対応するため、作業の効率化や加工工程の集約が期待できる。加工範囲はワーク外径φ50㎜、ワーク長さ300㎜。同社担当者は「超硬など焼結素材を前加工なく加工したいというユーザーの要望に応えた」と話す。
金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号
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