金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

03

新聞購読のお申込み

IoT、AI 活用広がる JIMTOF総集編

11月1日から6日間、東京ビッグサイト開かれた「日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)」。最新の加工技術に加え、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)の活用など、ものづくりの未来を提示した。こうした最新のツールは金型づくりにどのように活用できるのか。自動化や複合加工技術はどこまで進化しているのか。JIMTOF2018で金型に関する加工技術の進化を取材した。

IoT、AI 活用広がる 変わる金型づくり

出展機の稼働状況を一括表示


   JIMTOF2018の「主役」の一つは、機械や機器をインターネットでつなぐ「IoT」。企画展示では会場を一つの工場に見立て、73社の展示機器約300台を接続。プラットフォームを介し大型モニタで稼働状況を一括表示した。
   日本工作機械工業会の稲葉善治技術委員長(ファナック会長)は「つなぐことはできる。大事なのは何をするかだ」と課題を強調。今回は実用的な新たなIoT活用法が登場した。

機械の稼働状況を監視

   一つが保守監視サービス。ヤマザキマザックの「MazakiCONNECT」は機械をクラウドにつなぎウェブで稼働状況を把握。保守や加工プログラムのバックアップを支援する。
   保守監視や稼働状況の確認は稼働率向上につながる。稼働監視を活用する金型メーカーは「見えなかったものを数値化するだけで2割ほど稼働率が上がった」という。

機器でもIoT化が進む


   AIの活用法も披露された。オークマは主軸に振動センサを搭載。異常をグラフ化することで補修時期を予測する。碌々産業は機械の監視に加え、集積したデータをAIで分析。熱変位補正などの自動化につなげる。三菱電機もAI搭載の形彫放電加工機を発表。ノウハウが必要な放電の条件設定を最適化する。

工作機械のメンテナンス時期を予測

  機器や工具でもIoTの活用が広がっている。THKはリニアガイドにセンサを内蔵し、損傷具合などのデータをオンラインで管理・分析できるサービスを展示。工具ではサンドビックが独自のIoTプラットフォームと機器にセンシング機能を持たせた製品を披露。
 データを有効に活用できるアプリケーションの開発も進む。ファナックが提供するプラットフォーム「フィールドシステム」では28個のアプリが提供可能になり、同様の「Edgecross」では年内にも10個以上に増える予定だ。

  一方で、ある機械メーカーは「各社ともまだ模索段階」と話す。セキュリティ面の不安や、ネットワーク化が未整備という企業も多く、導入までのハードルは依然として高いからだ。今後はこうした課題をいかに解決していくかが鍵となる。「全ての企業がメリットを享受できるような仕組みを構築したい」(稲葉技術委員長)。

金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号

関連記事

高濃度セルロースファイバー
パナソニック

材料と成形方法を確立   パナソニックマニファクチャリングイノベーション本部はセルロースファイバーを55%以上の高濃度で樹脂に混ぜ込む複合技術と、その成形技術を確立した。素材の軽量化やプラスチックの削減、木目調の自然な外…

エクストリームダイメイト 金型用などインサート追加
ダイジェット工業

リニューアル発売  ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、丸駒ラジアスカッタ「エクストリームダイメイト」に金型加工用や耐熱合金用のインサートを追加し本体鋼種も見直すなどリニューアルし、発売した(写…

LeapMind 外観検査に特化したAIの提供開始

専門知識なくても導入可能 人工知能(AI)開発のLeapMind(リープマインド、東京都渋谷区、03-6696-6267)はこのほど、外観検査で活用できる異常検知のディープラーニングモデルを開発し、提供を開始した。正常デ…

米社製治具の3Dモデル製作
NKワークス

無料ツールをウェブで公開  NKワークス(東京都千代田区、03-3864-5411)はこのほど、5thAXIS社(米)の製品選定に役立つ3Dモデル製作ツール「3D COMPATIBILITY TOOL」の日本語版操作方法…

冷間鍛造で新市場開拓
ニチダイ

電池ケースなど視野  冷間鍛造金型などを手掛けるニチダイは独自の鍛造技術を駆使して新たな市場の開拓に乗り出す。まずは、電気自動車などで脚光を浴びる電池ケースやバッテリー市場向けに鍛造技術を応用して、ケースの強度向上や生産…

トピックス

関連サイト