金型メーカーの競争力強化に向けた積極姿勢は衰えることがない。今、新コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、インターモールドをはじめ様々な展示会・イベントが中止されているが、一方で、自動車の電動化や5G、IoT、働き方改革…
インターモールド2024総集編 -金属加工プレス技術展-
高度なプレス加工技術を披露する金属プレス加工技術展。有力プレス加工メーカー45社が出展し、「微細・精密」や「複雑形状」、「効率化」など独自技術を披露した。
独自の微細技術で差別化
微細で小さなプレス部品を得意とするキョーワハーツは、厚さ0.5㎜の金属を30工程で曲げて仕上げた部品を展示した。タチバナ精機は0.03㎜のカメラのワッシャーなど高精度が求められるカメラ部品を紹介。絞り加工で作る「三脚ネジ」は国内で高いシェアを誇る。プロキオンは寸法公差数µメートルの超微細プレス部品の試作品を展示。1~2週間の納期、かつ低コストで提供するという。日建ラス工業が出展したのは金属の薄板に細かなスリットを入れて引き延ばした「マイクロメッシュ」。メッシュは長辺0.5㎜、短辺0.25㎜で、独自の微細技術で作り上げた。




複雑形状に取り組む企業も
ダイワ精密プレスは大仏絞りで作った複雑形状の製品を披露。3D形状の絞り加工で実現した。同時に、切る・抜く・打つといったプレス加工もできる。青戸金属が出品したのは照明のシェード。1枚の金属板をへら絞りで形状加工し、3次元レーザーで穴をあけて作成した。


効率化を訴求する企業も目立つ
効率化を訴求する企業も目立った。昭芝製作所は金型の保管場所を把握できるシステムを紹介。金型にバーコードを貼ってリーダーで読み取り、金型の所在を管理する仕組み。リーダーを使って金型を探すことも可能。プレス技術研究所はプレス用の金型を素早く交換できる「QDC(クイックダイチェンジ)」を展示。プレス機に取り付けて使用することで、金型交換の時間を6分短縮する。誰がやっても簡単に交換できる。タイメックがアピールしていたのは、試作品を作るスピード。曲げや穴のあるプレス試作部品を1.5~2週間で手掛ける。金型も1~2日ほどで作る。そのスピード感が実現できるのは、常に作業改善をして効率良い方法を追求しているからだという。



オーダーメイドのプレス機も注目を集める
プレス機を出展していたのは、タイヨーアクリス。ユーザーのニーズに合わせてオーダーメイドで作る。加圧力10トンなど小型機で駆動装置を下部にし、油を落ちにくくするなどの工夫もしている。

5つの自社技術を組み合わせて多角化
豊島製作所は「歯型成形」、「板鍛造」、「超精密打ち抜き」、「メタルフロー制御」、「冷間鍛造トランスファー」の5つの技術を組み合わせて車のエンジン部品などを作る。例えば、板金プレスと鍛造を掛け合わせて部品を軽量化できる。独自技術を生かし、インコネルといったドローンの材料など自動車以外の分野にも参入している。

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