金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

02

新聞購読のお申込み

昭和精工 木田康隆社長 「社員の幸福を追求し、収益力の向上を目指す」

精密プレス金型メーカーの昭和精工(横浜市金沢区、045・785・1111)の社長に昨年11月29日付で就任。いとこである木田成人前社長から経営を引き継いだ。

きだ・やすたか 
1969年生まれ、神奈川県出身。93年東海大学卒業後、昭和精工入社。加工プログラム、設計部門を経て、2011年タイに出向し、金型事業を立ち上げた。18年生産部部長、24年11月社長に就任し、現在に至る。趣味は釣り、座右の銘は「一期一会」。

入社から15年ほどはほぼ一貫して金型設計を担当していたが、2011年に突如タイでの金型事業立ち上げを任された。日本のプレス加工メーカーと共同で事業を開始し、金型部門の責任者として金型設計や営業、現地従業員の教育などに取り組んだ。

「金型や図面のことはよく理解していたが、金型がどういう工程で作り込まれていくのかは全く分かっていなかった。苦労はしたが、金型づくりの一連のプロセスを学ぶことができて、すごく勉強になった」と振り返る。事業立ち上げから数年で黒字化し、毎年利益を出せるまでに安定化させた。

社長に就任し、まず取り組んだのが経営理念の改定。「社員の幸福」と「ことづくり」を新たに掲げた。「社員が幸福を感じていなければ、お客さまに満足を届けることはできない。その実現のために、“こと”(サービス)と“もの”を組み合わせて収益力を向上させていく」。

これまで営業活動の一環で提供していた技術支援などを新たなサービスとして展開し、収益化を目指す。また、QRコードなどを活用した金型(部品)と図面や検査成績表を紐づけるシステムなども提案する。「今後、『SMART TOOLING(スマートツーリング)』という名称でさらに拡充していきたい」。

自動車の電動化に伴い、ここ数年で同社の事業も変化している。コロナ禍前までは自動車関連の金型が売上の4割ほどを占めていたが、現在は約3割に減少。その一方で、金型から生産システムまで手掛けるリチウムイオンバッテリー事業が伸長した。今後も力を入れ、需要を開拓していく考えだ。

今年、3カ年の中期経営計画を策定。「強靭な企業体質を構築する」を打ち出した。製造戦略の見直し、新規事業の開拓、価格転嫁などに取り組み、「新たな価値の創出につなげていく」と意気込む。

金型しんぶん2025年5月10日号

関連記事

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –アジア–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州そ…

【この人に聞く】日本金型工業会 西部支部長・山中 雅仁氏「ビジネスの種見つける場」

2月17日、ホテルニューオータニ大阪(大阪市中央区)で、2年ぶりに金型シンポジウムが開催される。「新たな社会環境・新たなステージ・新たな価値を創造 関西からの発信」をテーマに、自動車部品メーカーによる基調講演や、金型メー…

石井洋平さん ユーチューブに動画投稿【ひと】

「どうも、石井精工のユーチューブチャンネルです」。2021年から動画投稿サイト「ユーチューブ」に自社の紹介動画や、使用した工具のレビュー動画などを投稿する。約2年で動画本数は100本を超え、登録者数は1000人を突破した…

【ひと】明工精機代表取締役・北原収さん リーマン後に加工メーカーを立ち上げた

リーマン後に加工メーカーを立ち上げた  「日本一の賃加工屋を目指す」。リーマンショック後の2009年、世界的な不況の真っただ中に部品加工メーカーから独立。ダイセットやモールドベースなどを手掛ける明工精機を設立した。金融機…

田口型範社長・田口 脩一郎さん 70年以上続く鋳造用金型メーカーを継いだ

埼玉県川口市で70年以上続く老舗鋳造用金型メーカーに生まれた。幼い頃から創業者の祖父に「3代目はお前だ」と言われて育ってきた。 高校に上がる頃には自然と会社を継ぐことを意識した。大学は理工学部に入り、機械工学を学んだ。後…

トピックス

関連サイト