台湾のTSMCとソニーによる新たな半導体工場の建設が進む熊本県菊陽町。その地で半導体製造装置や電動車、電子部品向けの需要拡大を狙うのが、金型部品や精密部品を手掛けるナカヤマ精密だ。今年1月にTSMCの工場の隣接地に「第2…
ササヤマ 米に独資の金型製造販売子会社
住商の子会社と業務提携解消
プレス金型メーカーのササヤマ(鳥取県鳥取市、0858・85・3380)は、住友商事の米国子会社スチールサミットホールディングスと業務提携を解消し、100%出資の金型製造販売子会社を米国テネシー州に設立する。8月1日、操業を始める。
新子会社は「Sasayama USA Corp」。ササヤマの笹山勝社長がCEOを兼務し、日本人2人、米国人5人の計7人で実務を行う。プレス金型や金型部品の製作、補修、販売などを手掛ける。資本金は50万ドル(約5600万円)。
テネシー州のラバーンに工場を設立する。当面はここの工場で金型を製作するが、12月にも同州マーフリーズボロの工場に移転する。
ササヤマは2000年、スチールサミットホールディングスと業務提携し、ラバーンの金型製作部門に技術者を派遣し技術支援してきた。しかし同社が今年7月に金型事業から撤退するため独自の現地法人を設立する。
「Sasayama USA Corp」はスチールサミットホールディングスが製作した金型の補修や改造を引き継ぐほか、現地の自動車部品メーカーなどから金型を受注し製作する。初年度の18年7月期に売上高280万ドル(約3.1億円)、20年7月期に420万ドル(約4.7億円)を目指す。
金型新聞 平成29年(2017年)7月4日号
関連記事
かけがえのないビジネスパートナー ダイカスト業界では20年1月~10月のダイカスト生産量は、67万5000トンで前年同期間比21%減となりました。 自動車業界は環境側面だけでなく、「CASE」「MaaS(モビリティ・…
逆境乗り越え、攻め 需要の国内回帰広がる 厳しい経営環境が続いてきた日本の金型業界。 しかし、 ここに来て円安によるユーザーの国内回帰や、一部で需給バランスが改善するなど、好転の兆しも見え始めた。 過酷な時期を乗り越え…
樹脂リテーナー金型を柱 丸モノ・角モノ 何でも挑戦! 「丸モノ金型」の福井精機工業(大阪市大正区)は昨年10月、パレットチャンジャ―付き立形マシニングセンタなど6台を設備し、新たな挑戦に入った。主力のトヨタ自動車グルー…
今年3月、岩手大学と自動車部品メーカーのトヨタ紡織は生産技術開発を中心とした連携で包括協定を結んだ。両者は今後6年に渡り、生産技術のほか、幅広い分野で共同研究を進めていく。「大学全体で連携し、技術開発だけでなく、学生の…


