金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

11

新聞購読のお申込み

【プレス型特集】
久野金属工業 久野 功雄専務に聞く
飽き性を夢中にさせたプレス金型の魅力

久野功雄氏

1974年名古屋市生まれ。97年米ジョージア州マーサー大学機械工学スクール卒、大手自動車部品メーカー入社。2000年久野金属工業入社、11年取締役、13年常務、15年専務・品質管理責任者。

自動車を中心に高精度かつ複雑形状な部品の開発、金型製造、量産まで手掛ける久野金属工業。EVなど次世代自動車の部品を生産する一方、ITを活用した改善活動など社内改革も積極的に行っている。その改革を推進してきたのが入社19年目という専務の久野功雄氏。「従来飽き性」という同氏が夢中になるプレス金型の魅力と将来の展望を聞いた。

金型づくりに工夫やアイデア

定時に帰って過去最大の受注

―仕事内容は。
入社以来金型一筋でやってきましたが、社内の色々な業務に携わり、工機部(金型製造)、営業部ほか、システム部など各部署の改革に取り組んできました。

例えば、入社当時の金型製造はカン・コツに頼る効率の悪い仕組みで、管理体制が構築されておらず、同じ型を作っても時間短縮には繋がっていませんでした。それを金型製造では現場の問題や加工条件など、すべての情報を設計にフィードバックする仕組みを考え、個人技能を会社のノウハウとして取り込みました。

営業も仕事の整理と売れる仕組みの構築により効率化・最適な営業方法を確立したことで、定時になると帰っているのに過去最大量の受注を得ています(笑)。そのほか、社内システムの再構築なども手掛けました。

―色々な仕事をされていますね。
従来飽き性なのでルーティンは嫌いです。プレス加工は、製品が出来上がるまでの工程が重要で、金型に対する工夫やアイデアで製品の出来栄えやリードタイムなど大きく変わってきます。結果が得られた時の達成感の大きさはプレス金型の魅力だと思います。ですから、創意工夫のできるプレス金型作りは天職だと思っていて、現場が好きです。

―将来やりたいことは。
製造業向けIoTサービスを始めていきたいと思います。日本の製造業は世界でもトップレベルと言われていますが、実際に現場を見ると改善できる要素がたくさんあります。良いものを作るだけでは世界の競争に勝ち残れなくなるのです。その問題をIoTで解決するサービスを始めたいと考えています。直近では「TPSカメラ」というアプリを開発し、様々な作業をカメラで撮影し時間の計測ができる改善用アプリになっていて、全世界で3000ダウンロードされています。次のプロジェクトも動いているので楽しみにしてください。

金型新聞 平成29年(2017年)7月4日号

関連記事

トヨタの型づくりはどう変化していくのか?モビツー・大澤部長×モノエン・堀田部長インタビュー【変わるトヨタの型づくり】

PART4:モノエン・モビツーのトップに聞く金型メーカーに期待すること 技能絶やさぬ取り組み / 型にとらわれぬ柔軟な視点 人の動き、 カンコツを定量化 次世代車の中でも、やはり電動化へのインパクトは大きい。金型への影響…

次世代車で変わる型作り
冨山 隆アライアンス・グローバルダイレクターに聞く

 厳しくなる世界各国の燃費規制に対応するため電気自動車(EV)を始めとする、次世代自動車の浸透スピードは加速している。加えて、自動運転も次世代技術として注目を集めている。こうした自動車の変化は金型にどう影響するのか。電動…

【この人に聞く】ハスキー統括部長・千葉紀久氏「ホットランナの市場拡大を」

ホットランナの市場拡大を  今年、日本法人設立30周年を迎えたハスキー(東京都町田市、042-788-1190)。プリフォーム射出成形システムの世界最大手でありながら、ホットランナメーカーとしての側面も持つ。日本では20…

中村精工 DXで年間20社以上の新規開拓を実現

新たに福岡工場が稼働 射出成形事業を強化 自動車向けプラスチック金型の設計・製作を手掛ける中村精工(岐阜県岐阜市、058-388-3551)は1月、成形事業及び金型メンテナンスを行う福岡工場(福岡県飯塚市)を立ち上げ、1…

デジタル技術を活用し工法の最適化、人材育成、新製品開発に挑む熱間鍛造金型メーカー【金型の底力】

伊藤製作所(愛知県弥富市)は熱間鍛造金型やダイセットを主力とし、クランクシャフトなどの自動車向けや建機・重機、免振装置、航空機といった幅広い市場で活躍する。特に大型の金型やダイセットが得意で、ダイセットは500~6300…

トピックス

関連サイト