「六角パンチやピンの研削加工では多少寸法のズレが発生するため、補正するのが常ですが、狙い通りに寸法がハマッた瞬間はヨシッとガッツポーズします」と笑顔を見せるのは堀江亜衣奈さん(22)。精密鍛造金型や部品を手掛ける阪村エン…
特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –アジア–
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。
名古屋精密金型 渡邊幸男社長
- 本 社: 愛知県東浦町緒川北鶴根66‐5
- 電 話:0562-84-7600
- 代表者:渡邊幸男社長
- 創 業:1975年
- 従業員:128人
- 海外拠点:ベトナム、インドネシアなど3拠点
- 事業内容: プラスチック金型設計・製造

- 本 社: 愛知県東浦町緒川北鶴根66‐5
- 電 話:0562-84-7600
- 代表者:渡邊幸男社長
- 創 業:1975年
- 従業員:128人
- 海外拠点:ベトナム、インドネシアなど3拠点
- 事業内容: プラスチック金型設計・製造
金型に加え成形も視野
ベトナム進出したのは2002年(設立)で日系プラスチック金型メーカーとしては2社目です。当時は国内の金型におけるコストダウン要請に応える方策の1つでした。ところが、日本の2輪車部品メーカーの進出ラッシュが続き、現地のプラスチック金型の製作依頼が10年以上続きました。これは予想もしなかったことです。ベトナム人も大変勤勉で大いに戦力になってくれました。
インドネシアについてはベトナムと異なり、顧客が中国など海外メーカーに多く発注する時代を見据え、先にマーケットの大きいインドネシアで金型製作の技術確立を目指しました。国内顧客も多数進出していたことも後押しになり、現在も製作する金型の9割はインドネシア国内向けです。
車生産到来に期待
現状のベトナムは人材も育ち、ヘッドランプの金型など日本と同等の力があります。さらに競争力強化のため大型に対応する設備投資も進めています。ただ、現地ローカル企業も力を付けており、コスト競争は厳しくなっています。今後は大型金型や当社の強みである磨きの技術を活かし、本格的な4輪車製作時代の到来に備え、成形分野の拡充も検討しています。顧客や現地の金型メーカーとの情報交流などネットワークも欠かせません。
また、インドネシアも金型製作していますが、国内情勢など不安定さもあり、想定通りとはいきません。社会常識も日本人には理解しにくい面もあります。また、韓国の金型メーカーも多数進出しており、競争は激しいものになっています。
金型メーカーが海外展開を考える上で、最も重要なことは人であり1番の資源です。ですから、日本の若い人材が海外で活躍したいと思わせる環境が望ましいです。そのためには進出国の実情や歴史など隅々まで調査する必要があります。大切な社員を派遣するわけですから、自分(トップ)が行くと仮定し、検討しなければなりません。
他4ヵ国は下記リンクから
金型新聞 2020年7月1日
関連記事
同社は1920年の創業で、接点などの電子機器向けのプレス部品を強みに業容を拡大してきた。近年は、車載部品での採用も進んでおり、その精密な金型とプレス技術は世界中で認められている。 例えばスマートウォッチに搭載された気圧セ…
ヘラ棒と呼ばれる工具を回転する金属の板に押しあてて、滑らかな曲面や艶やかな平面に加工するヘラ絞り。品質の良い製品をつくるには、ヘラ棒を操る卓越した技術もさることながら、匠の技を受け止めることができる金型が必要だ。ヘラ絞り…
牧野フライス製作所は今年4月、6年ぶりに社長交代を発表した。6月に新社長に就いた宮崎正太郎氏は、就任後わずか3か月で増産体制の強化や開発テーマの絞り込みなどを相次いで発表。さらに、顧客の課題を聞くための部署を新設するなど…
自分の強み生かす道を 本田技研工業 完成車新機種推進部 主任技師 田岡 秀樹氏に聞く 高級車か、低価格車か、2極化も 金型なくして新車開発ならず 自動運転、ライドシェア、電気自動車(EV)の進化―。自動車業界では急激な変…
