日本の技術力は世界一魅力のある金型を創り連携し海外に売り込もう 国内の需要が縮小し、海外との競争はますます厳しくなり、自動車の電動化が産業構造をも変えかねない状況の中、日本の金型に未来はあるのだろうか。このような悲観論…
特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –メキシコ–
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。
七宝金型工業 松岡寛高社長
- 本 社:愛知県津島市南新開町1‐357
- 電 話:0567-24-8787
- 代表者:松岡寛高社長
- 創 業:1949年
- 従業員:104人
- 海外拠点:タイ、メキシコなど3拠点
- 事業内容: ダイカスト金型設計・製造
協業体制の構築

- 本 社:愛知県津島市南新開町1‐357
- 電 話:0567-24-8787
- 代表者:松岡寛高社長
- 創 業:1949年
- 従業員:104人
- 海外拠点:タイ、メキシコなど3拠点
- 事業内容: ダイカスト金型設計・製造
日本の顧客数社がメキシコ進出したのがきっかけです。メキシコを含む北米市場は大きく、既存顧客以外にも欧米メーカーなど新規開拓につながると考えました。進出前からメキシコ、アメリカ向けの金型は増加傾向で、現地には鋳造メーカーが多く、金型メーカーが少ないため、将来は現調化したいという顧客ニーズに応えられると思い、2016年に工場を稼働させました。
まずは修理・メンテナンス事業から始め、徐々に技術を鍛えて金型製作に取り組む計画で、2年前から金型の製作も行っています。始めてみると苦労も多く、人材の定着率と育成に悩んでいます。タイに工場を持った時も同じ悩みを抱えましたが、メキシコはそれ以上に難しく、やはり5~10年の人材が定着しないと技術レベルは向上しません。また、金型製作に必要なインフラ面(加工や熱処理など)も整っておらず、輸入に関する間接費も高いため、型費が高くなる傾向にあります。顧客もコストダウンのニーズが強いため、当社も部品など仕入先については中国などグローバル調達を検討しなければいけません。
北米市場は伸びる
現状、金型の輸入が多いものの、メキシコは将来的にも伸びる市場だと思います。もともとメキシコを含む北米市場を視野に入れていたため、日系だけでなく欧米メーカーの開拓が目標です。
そこで、イタリアの金型メーカーとパートナーシップ締結を進めています。欧米の自動車メーカーはボディ部品のダイカスト化(大型)を進めており、大型がメインの当社には魅力です。ただ、ヨーロッパの金型と日本の金型では型構造が異なるため、イタリアの金型メーカーと協業体制を構築できれば、金型の技術やノウハウの習得につながります。協業先もメキシコに工場がないため、互いにウィンウィン関係ができると思います。グローバル戦略を考える上で、パートナーシップがカギを握ります。
※他4ヵ国は下記リンクから
金型新聞 2020年7月1日
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