金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

05

新聞購読のお申込み

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –北米–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。

TMW 立松宏樹社長

  • 本  社:愛知県稲沢市奥田大沢町27
  • 電  話:0587-32-6281
  • 代表者:立松宏樹社長
  • 創  業:1949年
  • 従業員:184人(海外含む)
  • 海外拠点:アメリカ、中国、韓国など全5拠点
  • 事業内容: インパネなど大型樹脂金型設計製造

北米を細かくカバー

 カナダ、アメリカ、メキシコの3国で北米市場と捉えています。自動車メーカーの動向をみるとそう考えるのが自然だからです。既に、米オハイオに自社工場「MidwestMoldandTexture(MMT)」、カナダに協業先があり、メキシコに拠点を出す予定で、北米を細かくカバーできる体制にします。

 当社がアメリカに進出したのは1987年。日系自動車メーカーがアメリカ進出するのに合わせて、補修工場を作りました。シボメーカーと協業し、シボまでワンストップで提供できることから、当社以外の型の補修も受けるようになりました。

 90年代初頭には、新型を手掛けるようになり、後半には韓国などから輸入して北米で使う金型調達の手配も始めました。同時期に、自動車メーカーは「北米で使う金型は北米で設計する」傾向が強くなり、MMTに日本の設計者を出向させることも始めました。

 以降、MMTは日本と同じ重要拠点の位置づけです。技術的には自社以外の金型補修や、様々な金型の対応をするため、日本より高い部分がある。また、日本に仕事を出すので、本社の売上のトップ5に入るほどです。

 今後も北米の重要さは変わりません。むしろ増すぐらいでしょう。広さを考えると自動車を含むモビリティの需要は変わらないからです。

メキシコに第2拠点

 だから、北米は投資を増やします。MMTは対応キャパシティを広げる予定で、メキシコには北米第2拠点を設けます。

 メキシコは北米向けの製造拠点として世界中の自動車メーカーが進出している成長市場。アメリカからだけでは手薄なので、近くドイツの大手金型メーカーと共同出資で拠点を設け、サポート体制を強化します。

 アメリカ、カナダ、メキシコの3拠点で北米市場を細かくカバーしますが、メキシコは将来的には南米市場への足掛かりにしたいですね。

※他4ヵ国は下記リンクから

金型新聞 2020年7月1日

関連記事

社名変更し、再出発 黒田克典氏(プロテリアル 特殊鋼事業部 工具鋼部長)【この人に聞く】

プロテリアル(東京都江東区)は今年、日立金属から社名を変更し、新たな歴史に向けて再出発した。4月には金属材料と機能部材の2事業本部から特殊鋼、電線、自動車部品など9事業部に移行し、組織体制を強化。意思決定の迅速化など組織…

情報収集や課題解決の場に 砥粒加工学会 会長インタビュー

今年3月、研削や研磨など砥粒加工技術の振興、発展を目的とした活動を行う砥粒加工学会の会長に就任した清水大介氏(牧野フライス精機社長)。金型メーカーに対して、「生産現場に直結した技術の発信を行う砥粒加工学会を情報収集や、加…

「常識にとらわれない挑戦が競争力の源泉」エフアンドエム代表取締役・市井宏行氏

事業を継続するために常識にとらわれず挑戦するそれが競争力の原動力に 変わり者とか常識外れとよく言われます。世の中であまり知られてない頃に5軸加工機を購入したり、たびたびCAD/CAMや工作機械の機種を変えたり。どうも周り…

アイユーキ技研 独自の型開き制御装置を開発

アイユーキ技研は金型のロック、アンロック動作を安定して確実に行えるよう、機械式のプラスチック金型用の型開き制御装置を自社開発した。 従来のアンロック動作はスプリングに頼っており、スプリングが戻らずに爪部分が引っ掛かり、ア…

「ガスの知見を武器に金属AMをトータルでサポート」大陽日酸・中田竜課長[この人に聞く]

産業用ガスメーカーの大陽日酸はガスの高い知見を武器に金属AMによる金型づくりを提案している。海外製の金属AM装置販売のほか、粉末の管理、シールドガスによる水分や酸素濃度の管理、造形ノウハウまでトータルでサポートするのが特…

トピックス

関連サイト