金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

FEBRUARY

09

新聞購読のお申込み

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –北米–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。

TMW 立松宏樹社長

  • 本  社:愛知県稲沢市奥田大沢町27
  • 電  話:0587-32-6281
  • 代表者:立松宏樹社長
  • 創  業:1949年
  • 従業員:184人(海外含む)
  • 海外拠点:アメリカ、中国、韓国など全5拠点
  • 事業内容: インパネなど大型樹脂金型設計製造

北米を細かくカバー

 カナダ、アメリカ、メキシコの3国で北米市場と捉えています。自動車メーカーの動向をみるとそう考えるのが自然だからです。既に、米オハイオに自社工場「MidwestMoldandTexture(MMT)」、カナダに協業先があり、メキシコに拠点を出す予定で、北米を細かくカバーできる体制にします。

 当社がアメリカに進出したのは1987年。日系自動車メーカーがアメリカ進出するのに合わせて、補修工場を作りました。シボメーカーと協業し、シボまでワンストップで提供できることから、当社以外の型の補修も受けるようになりました。

 90年代初頭には、新型を手掛けるようになり、後半には韓国などから輸入して北米で使う金型調達の手配も始めました。同時期に、自動車メーカーは「北米で使う金型は北米で設計する」傾向が強くなり、MMTに日本の設計者を出向させることも始めました。

 以降、MMTは日本と同じ重要拠点の位置づけです。技術的には自社以外の金型補修や、様々な金型の対応をするため、日本より高い部分がある。また、日本に仕事を出すので、本社の売上のトップ5に入るほどです。

 今後も北米の重要さは変わりません。むしろ増すぐらいでしょう。広さを考えると自動車を含むモビリティの需要は変わらないからです。

メキシコに第2拠点

 だから、北米は投資を増やします。MMTは対応キャパシティを広げる予定で、メキシコには北米第2拠点を設けます。

 メキシコは北米向けの製造拠点として世界中の自動車メーカーが進出している成長市場。アメリカからだけでは手薄なので、近くドイツの大手金型メーカーと共同出資で拠点を設け、サポート体制を強化します。

 アメリカ、カナダ、メキシコの3拠点で北米市場を細かくカバーしますが、メキシコは将来的には南米市場への足掛かりにしたいですね。

※他4ヵ国は下記リンクから

金型新聞 2020年7月1日

関連記事

【ひと】サンアイ精機 代表取締役社長 菊地 晋也さん

髭のサンタクロース 誰しも12月24・25日をワクワクして過ごした子供時代の記憶があるだろう。それはクリスマスプレゼントがもらえる日だからだ。「子供たちにとって記憶に残る楽しい1日を体験してほしい」。そんな願いを込めて地…

「選べる工具40万点、金型メーカーにより便利に使ってほしい」さくさく社長・溝口典宏氏

切削工具販売サイト「さくさく」は4月1日、新たに国内外メーカー約40社の商品約40万点の取り扱いを始めた。1年以内をめどに、それらの商品の性能や価格を比較し選べるようにするなど利便性を高めていく。サイトを運営する、さくさ…

新栄ホールディングス 金型の新会社を設立

プレス加工メーカー3社を傘下に持つ新栄ホールディングス(東京都中央区、03・5843・6096)は昨年8月、傘下のアポロ工業(埼玉県吉川市)の金型部門を切り離し、アポロ技研(同)を設立した。金型の設計、製作に加え、メンテ…

KOEI TOOL SKD61相当材の冷却水管【特集:金型づくりで広がる金属AM活用】

ダイカスト市場に参入 「始まりはプラスチック成形向けの3D冷却水管だった」と話すのはKOEI TOOL(旧ケイプラスモールドジャパン、今年4月に社名変更)のAM課の石井陽部長。同社は日本、シンガポール、マレーシア、ベトナ…

キューシボ 出力1200Wの大型レーザーで金型補修【金型応援隊】

金型のレーザー肉盛り溶接を手掛けるキューシボは、出力1200ワットのファイバーレーザー溶接機を導入した。金型に加え、産業用タービン(ロータ)などの肉盛り溶接も始める考えだ。 導入したのは独アルファレーザー社の「ALFla…

トピックス

関連サイト