金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

MAY

15

新聞購読のお申込み

特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –北米–

 新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。

TMW 立松宏樹社長

  • 本  社:愛知県稲沢市奥田大沢町27
  • 電  話:0587-32-6281
  • 代表者:立松宏樹社長
  • 創  業:1949年
  • 従業員:184人(海外含む)
  • 海外拠点:アメリカ、中国、韓国など全5拠点
  • 事業内容: インパネなど大型樹脂金型設計製造

北米を細かくカバー

 カナダ、アメリカ、メキシコの3国で北米市場と捉えています。自動車メーカーの動向をみるとそう考えるのが自然だからです。既に、米オハイオに自社工場「MidwestMoldandTexture(MMT)」、カナダに協業先があり、メキシコに拠点を出す予定で、北米を細かくカバーできる体制にします。

 当社がアメリカに進出したのは1987年。日系自動車メーカーがアメリカ進出するのに合わせて、補修工場を作りました。シボメーカーと協業し、シボまでワンストップで提供できることから、当社以外の型の補修も受けるようになりました。

 90年代初頭には、新型を手掛けるようになり、後半には韓国などから輸入して北米で使う金型調達の手配も始めました。同時期に、自動車メーカーは「北米で使う金型は北米で設計する」傾向が強くなり、MMTに日本の設計者を出向させることも始めました。

 以降、MMTは日本と同じ重要拠点の位置づけです。技術的には自社以外の金型補修や、様々な金型の対応をするため、日本より高い部分がある。また、日本に仕事を出すので、本社の売上のトップ5に入るほどです。

 今後も北米の重要さは変わりません。むしろ増すぐらいでしょう。広さを考えると自動車を含むモビリティの需要は変わらないからです。

メキシコに第2拠点

 だから、北米は投資を増やします。MMTは対応キャパシティを広げる予定で、メキシコには北米第2拠点を設けます。

 メキシコは北米向けの製造拠点として世界中の自動車メーカーが進出している成長市場。アメリカからだけでは手薄なので、近くドイツの大手金型メーカーと共同出資で拠点を設け、サポート体制を強化します。

 アメリカ、カナダ、メキシコの3拠点で北米市場を細かくカバーしますが、メキシコは将来的には南米市場への足掛かりにしたいですね。

※他4ヵ国は下記リンクから

金型新聞 2020年7月1日

関連記事

サンワ金型 量試一貫のサポート体制構築【金型の底力】

シェアリングで新たなモノづくりを プレス金型やプラスチック金型などを手掛けるサンワ金型は同じく安城市内に新工場を建設し、11月に稼働する予定だ。同社はプレスやプラスチック金型で培った高硬度材加工や3次元形状加工を強みに、…

この人に聞く2015 <br>型技術協会 会長 田岡 秀樹氏

この人に聞く2015
型技術協会 会長 田岡 秀樹氏

出会い生み出せる場に 来年30周年、記念事業 全社参加の展示会  金型技術者、経営者らが集まる型技術協会は来年30周年を迎える。来年9月には、大田区産業プラザPiOで記念イベントを開く予定だ。「全会員参加で出会いの場を創…

ALPHA LASER ENGINEERING 市川修社長インタビュー

研削力高いセラミック砥石 ALPHA LASER ENGINEERINGは昨年11月、独自ブランドの金型用セラミック砥石を発売した。優れた研削能力や耐熱性が特長で、広がる金型リユースの需要に応えていくという。市川社長に開…

―スペシャリスト―愛知製鋼<br>電極製作や手仕上げ省く

―スペシャリスト―愛知製鋼
電極製作や手仕上げ省く

熱間鍛造金型を直彫り トヨタグループ唯一の素材メーカーである愛知製鋼は、特殊鋼に加えて、自動車のエンジンや足回り部分に使用する鍛造部品も手掛けている。「月間1万型を生産、消費する」という金型部門では、高い品質と生産性を実…

設計、見積もり時間を短縮 サイベックコーポレーション【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

ギア部品など高難度な加工にも対応 プレス用金型メーカーのサイベックコーポレーションは金属成形加工シミュレーションを活用し、設計や見積もりにかかる時間の短縮を実現した。EV関連など高難度部品への対応を進めている。 同社は冷…

トピックス

関連サイト