特殊鋼材料の販売や金型のメンテナンスを手掛ける商社の南海モルディ(22年9月に南海鋼材から社名変更)は、オリジナル製品「予熱くん」や「肉盛りくん」を開発、販売し好評を得ている。 「予熱くん」は、製造前の金型予熱、焼き嵌め…
石井洋平さん ユーチューブに動画投稿【ひと】
「どうも、石井精工のユーチューブチャンネルです」。2021年から動画投稿サイト「ユーチューブ」に自社の紹介動画や、使用した工具のレビュー動画などを投稿する。約2年で動画本数は100本を超え、登録者数は1000人を突破した。
もともと人材確保を目的とした情報発信に動画を使うことを考えていた。「アプリが充実してきたので、試しに家族動画を作ったところ評判が良く、会社の動画も撮るようになりました」。
当初は再生回数が伸びなかった。転機は工具のレビュー動画。それまで100回程度だった再生回数が1000回を超えるようになった。その実績が評価され、現在は企業と動画制作の年間契約を結んでいる。
10年前にダイカストメーカーから家業のゴム金型メーカーに転職。当時から「どうすればもっと自社を知ってもらえるかを考えていました」。ホームページ作成や、自社製品の企画、SNSなどさまざまな方法で自社の認知度向上に取り組んだ。
動画投稿はその一つ。すでに人材採用などで成果も出ている。中には生産性の向上につながったケースも。「動画のために新しい工具を試していたら、荒取り時間が格段に早くなっていました」。
最近では講演会なども頼まれるようになった。「ものづくりを身近に感じてもらえるようにいろいろな形で情報発信を続けていきたいです」。
金型新聞 2023年4月10日
関連記事
国際競争に負けない型づくり 冷間鍛造金型メーカーの東京鋲螺工機(埼玉県新座市、048・478・5081)はこの10年間で、売上規模を倍増させた。リーマンショック後の急激な落ち込みから、超硬合金の直彫り加工技術の開発や顧…
「技術等情報の管理認証制度」設立 IoT化やグローバル化などによって、情報流出のリスクが高まる昨今、製造業には技術などの情報の適切な管理が求められている。金型業界も例外ではなく、「顧客情報がしっかり管理、保護できている…
金型の価値が変わる これからの価値とは、生産技術支えるプロデュース力 高度な技能や経験、専門知識がなくても金型が作れる環境になってきました。なぜなら、これまで職人技と言われた金型加工は工作機械や切削工具などの発達によっ…
自動車業界の脱炭素化や、安全性向上に欠かせない高強度鋼板による軽量化。近年では980Mpa超のウルトラハイテン(超高張力鋼板)や、2・0GPa級のホットスタンプ材など高強度化が加速している。こうした鋼板の進化で、金型づく…