溶接機メーカーが企画 女性活躍の推進に レーザー溶接機を手掛けるテラスレーザー(静岡市駿河区、054-270-7798)はこのほど、ものづくり現場で活躍する女性溶接技術者の写真を掲載したカレンダーを作成した。今月から配布…
三洋技研 ワンチャックで穴と形状加工【特集:尖った技術を使いこなせ】
工程集約で短納期化
自動車や家電、住宅設備向け精密プラスチック金型を手掛ける三洋技研(名古屋市西区)は1987年に設立し、顧客の開発案件から金型設計・製作、トライ(30~150t)までの体制を確立。熱可塑性樹脂から熱硬化性樹脂まで対応できるのも大きな特長で、「熱硬化性樹脂の開発案件は多い」と執行役員の田端泰裕氏は語る。PEEK材や液状シリコンなどバリの出やすい素材に対し、トランスファー・直圧・射出の3方式から最適な方法を選択。ミクロン台の精密金型を製作するほか、独自開発の精密ガスノズル(ストローク100分の5㎜)で成形時のガス抜き課題も解決するなど成形困難な樹脂部品の高品質化を実現。熱交換器用のパイプといった中空部品なども得意だ。

そんな同社の悩みの1つがエジェクターピンの穴加工。15年ほど前から「小型化」「軽量化」の流れと共に、「短納期化」のニーズが高まり、加工時間を短縮する方法を探していた。中でも、エジェクターピン穴加工は従来、細穴放電とワイヤカットを活用するため、加工時間が長く、段取り時間も大きな課題だった。
そんな時出会ったのがイワタツールのトグロンハードドリル。焼入れ鋼に穴加工ができる工具の開発を進めていた時で、『とぐろを巻く』を連想させる特殊形状な工具に、田端氏は「センタードリルメーカーのイメージが強かったが、いざテスト加工すると、折れると思っていた工具が折れずに直彫り加工ができた」と驚く。その後、共同で開発を進め、金型の穴加工に求められる深さなどアドバイスも送り、『トグロンハードドリル20D』が完成。焼入れ鋼への穴加工を可能にし、従来3工程必要だった金型加工を、マシニングセンタで穴加工から形状加工まで1工程に集約。加工時間も10分の1に短縮し、金型製作の短納期化を実現した。田端氏は「一般的な超硬ドリルより工具寿命が長く、使い勝手も良いので金型の短納期化に最適」と太鼓判を押す。

同社は各工程に専門性の高いスペシャリストが多く、人材育成面で多能工化より専門性を尊ぶ。田端氏は「各自専門性を高めることで高度な金型にも挑戦できる」と語り、今後は豊富なスペシャリスト人材を活かし、医療分野など新たな市場開拓へ突き進む。
会社概要
- 本社:名古屋市西区比良3-492
- 電話:052・502・2111
- 代表者:堀場友介社長
- 創業:1987年
- 従業員数:20人
- 事業内容:精密プラスチック金型の設計・製作
金型新聞 2025年2月10日
関連記事
廃棄部分の再利用も可能に 高機能フィルムの製造に適した押出成形金型「Tダイ」などの設計を手掛けるアクスモールディング。同社は、今年の3月にソディックの金属3Dプリンター「LPM325S」を導入。押出成形金型の設計の簡易化…
電動化、小物部品に事業拡大 ダイカスト金型メーカーの米谷製作所は今年2月、自動車部品メーカーの田中精密工業グループに入った。自動車の電動化によって事業領域の拡大が求められる中、単独での経営は難しいと判断した。既存事業を継…
サーボプレスや工場公開 放電精密加工研究所(横浜市港北区、045・277・0330)は9月22日、大和事業所(神奈川県大和市)でプライベートショーを開いた。プレス加工機やプレス部品の量産、金型などを手掛ける産業機械事業部…
金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…


