事業再生後押し 経済産業省・中小企業庁は2022年度から中小企業の事業承継を支援する「事業承継・引継ぎ補助金」に、新たに「事業再生」を支援対象に加える。また、M&Aが成立しなかったことを理由に廃業する中小企業に対…
金型メーカーが出前授業 学生から興味・関心の声
経済産業省が取り組むのは、素形材関連の企業による学生への『出前授業』だ。鋳造やプレス、金型などの企業の経営者や技術者が大学や高専の学生に、ものづくりにおける素形材の役割や歴史、技術の進化について説明し、意見交換する。
2024年度に実施した計5回のうち2回は金型メーカーが講師だった。三井ハイテックが大分県立工科短期大学校でリードフレームやモーターコアの金型で世界を舞台に活躍していることを紹介。米谷製作所は三条市立大学で電気自動車で採用が進むギガキャストの金型開発について説明した。

厚生労働省によると素形材産業の人材確保の状況は厳しい。有効求人倍率(2023年)が全産業で1・17なのに対し製造業で1・71、素形材産業は2・24だ。出前授業の目的はその深刻な人手不足の解消を後押しするため。21年開始当初は工業高校で実施していたが、大学や高専にも対象を広げた。
大学の機械工学科では、塑性加工や金型の基礎知識は学ぶが金型メーカーの活躍や社会における役割を学ぶ機会は少ない。金型メーカー2社の授業を受けた学生の多くがその分野で世界をリードしていることや最先端の技術に挑戦していることに刺激を受けていたという。

受講した学生からの感想では、「ものづくりがいかに金型に支えられているか実感した」など技術や事業に興味を感じていると答えた。出前授業を担当する同省素形材産業室の長谷川昌美係長は「プロフェッショナルの技術者とリアルで意見交換できることが学生にとって刺激になっている」と話す。
金型しんぶん2025年11月10日号
関連記事
取引適正化の活動継続 今年の通常総会で、日本金型工業会が山中体制になって2年目を迎える。就任以来「稼ぐ力」の強化を訴えてきた山中会長はこのほど、稼ぐ力を鍛えるために4つの軸を設定した。「価格決定力」、「市場拡大の施策の推…
子供に知ってもらうため、アニメや金型を展示 日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)はこのほど、大阪科学技術館(大阪市西区)の2階に金型ブースを開設した。金型を展示し、製作したオリジナルアニメも流す。日本の金型産業を…
日本ダイカスト協会(蔦昌樹会長、蔦機械金属社長)は5月19日、新横浜プリンスホテル(横浜市港北区)で創立70周年記念式典を開いた。正会員、賛助会員、来賓などの約220人が出席し、節目を祝った。 蔦会長は冒頭、官界や学会、…
デジタル化、技術開発に力 独企業、金型のリモート立ち上げ 日本金型工業会(小出悟会長・小出製作所社長)は3月19日、オンラインで金型メーカーを中心としたドイツ企業との意見交換会を開催した。日本から3社、ドイツから6社が参…
