機械や工具の最新情報など金型業界の今をお届けする「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

05

新聞購読のお申込み

【新社長に聞く】共和工業・熊谷勇介社長「金型通じ、顧客の夢カタチに 」

くまがい・ゆうすけ
1985年大東文化大学経済学部卒、同年共和工業入社。2013年海外営業部長、20年常務執行役員社長補佐、新潟県三条市出身、58歳。

大型の樹脂型を手掛ける地元三条市の共和工業に入社したのは1985年。以来30年以上ずっと営業一筋だ。特にアメリカには延べ8年勤務し、自動車ユーザーを広く開拓した。19年には中国の現地法人を立ち上げるなど、海外にも明るい。

リーマンショック後、電機業界向けがゼロになり、売上6割減に。営業の責任者として「とにかくやるしかない」と、1度の出張で2か月以上滞在するなどして、北米の自動車業界を開拓した。

こうした実績に加え、岩渕学相談役が後任に決めた理由に「ビジネスセンス」を挙げる。「単に金型を販売するだけでなく、金型の償却まで考えて顧客に『こうすれば利益出ますよ』という提案が当たり前にできる」。

親会社の三井化学とのネットワークも広く深いことも理由の一つだ。三井化学のグループになった7年前は北米勤務で「三井化学の方が出張でアメリカに来た際に、色んな人と交流を深めた」。

4月に社長に就いたばかりだが、すべきことを尋ねると「金型づくりを通じ、お客様の思いや夢をカタチにすることは変わらない」と即答。それは、三井化学のグループ企業として「サプライチェーンの川中の事業を担う」という決意でもある。

一方で、社内には意識改革を訴える。昨秋に日本金型工業会が策定した「令和時代の金型産業ビジョン」で言及した「工場から企業へ」に賛同する。「言われたものを作るだけの『工場』から収益を上げる『企業』という意識は重要だ。私だけでなく幹部を含めみんなが、金型づくりを通じて、商売をしているという意識を持てるようにしたい」。

金型新聞 2021年7月10日

関連記事

リーダーの条件[part1] 経営のカリスマが心掛けていること

サイベックコーポレーション 顧問 平林 健吾氏  1944年生まれ、長野県出身。工作機械メーカー、プレス部品メーカーを経て、73年に信友工業(現サイベックコーポレーション)を設立。2009年顧問。18年旭日単光章を受賞。…

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

この人に聞く 2014 C&Gシステムズ 塩田 聖一社長

金型は成長産業 「金型は世界的には成長産業」―。そう話すのはCAD/CAMメーカー、C&Gシステムズの塩田聖一社長。コンピューターエンジニアリング(CE)とグラフィックプロダクツ(GP)の合併から4年半、年平均の成長率1…

次世代車で変わる型作り
冨山 隆アライアンス・グローバルダイレクターに聞く

 厳しくなる世界各国の燃費規制に対応するため電気自動車(EV)を始めとする、次世代自動車の浸透スピードは加速している。加えて、自動運転も次世代技術として注目を集めている。こうした自動車の変化は金型にどう影響するのか。電動…

ユーザーとの距離近づけ 高付加価値化を提案
岡本工作機械製作所 石井常路社長

 研削盤メーカーの岡本工作機械製作所(群馬県安中市、027-385-5800)は今年5月、新たに3カ年の中期経営計画を発表した。新中期経営計画の達成に向けた基本戦略の一つとして「顧客付加価値強化」を挙げる。「今まで以上に…

型から成形まで一貫生産<br>コガネイモールド 村田 隆 常務

型から成形まで一貫生産
コガネイモールド 村田 隆 常務

この人に聞く2018  今年4月に樫山金型工業から社名を変更した「コガネイモールド」。携帯電話を中心としたプラスチック金型で一時代を築いた同社だったが、スマートフォンの登場によって需要が激減。しかし、一昨年に空圧機器メー…

トピックス

関連サイト