PART3:新たなクルマづくり 若手の挑戦と育成両立 新たなモビリティの一つである、水素エンジン車でも新たなモノづくり技術が生かされている。昨年7月に大分県のオートポリスで行われたスーパー耐久シリーズ。ここに出走したカロ…
大昭和精機 超高精度加工も自動化、加工時の振れ限りなくゼロに【特集:金型づくりを自動化する】
非接触工具位置測定器「ダイナゼロビジョン」
切削加工をトータルでサポートする大昭和精機。注目は、高速回転中の工具長や工具径、振れを測定するのが「ダイナゼロビジョン」だ。「ダイナゼロチャック」と組み合わせて使用すると、動的振れを限りなく「ゼロ」に調整できる。機械にダイナゼロチャック、工具をセットし、加工回転数での振れを測定した上で、チャックにある調整ネジを締めて調整するので、加工時の振れを1μm以下と、正真正銘、限りなくゼロに近づけることができる。

CMOSカメラを搭載し、ストロボ測定(カメラの撮像タイミングを制御することで、高速回転中の工具を疑似的にスローモーションで撮影)により、工具回転1度毎の測定が可能で、回転工具の各刃ごとのR輪郭形状測定、各切れ刃の摩耗度合・欠損も確認できる。本測定器は最近では、超硬材加工に使用が増えている電着工具の測定に使用されるケースが急増しているという。
機械主軸の伸びの測定も可能。主軸回転中の伸び量を測定し、Z軸方向変位をモニタリングすることで最大到達時間、経過時間なども確認できる。
工具表面の状態も画像で確認できるので、切れ刃の不良による加工面品位の低下などトラブルを防止することができる。
測定終了後は、自動的に結果(測定値と画像)を保存するので、日付やプログラム名などで絞り込みが可能で、追跡ができる。

機械のCNCと連動すれば、CNCからの指令により全て自動で測定することができる。超高精度加工も自動化・24時間連続加工が可能になる。
もっと手軽に、既設の機械で使いたいという要望に応えて、「ダイナゼロビジョンポータブル」も用意した。
測定機能は「ダイナゼロビジョン」と同じで、カメラヘッドを簡単に外せるので、取付ベースユニットを複数機械に設置しておけば、カメラヘッド1台を共用することができる。
「ダイナゼロチャック」は、メガマイクロチャック、焼きばめチャックを用意している。
内田安彦専務は「今まで解決できなかったお客様のニーズ・シーズを実現していきたい」と、次の開発をほのめかした。
金型しんぶん 2025年7月10日号
関連記事
自動車メーカーのマツダが、モーションキャプチャーと拡張現実(AR)の技術を金型溶接の技能指導に活かしている。肉盛り溶接するときの匠の手や身体の動きを見える化し、それとの差異を把握し、シミュレータによる訓練で正す。効果的に…
SIC‐EVO ダイジェット工業(大阪市平野区、06-6791-6781)は、片面2コーナーの三次元インサート使用により、切削抵抗を低減し切りくず排出性にも優れた肩削り加工用刃先交換式カッタ「SIC‐EVO(SSV形)」…
日本の金型は超大型、超精密、超微細、超短納期といった言葉が当たり前の時代になり、よりハイエンドな金型が求められている。例えば、自動車のホットスタンプや半導体関連など超精密、複雑形状な金型で、長寿命化やメンテナンス性の良さ…
切削は高速、研削は高効率 超硬合金を金型材料として使う動きが広がりつつある。これまでは長寿命化などのメリットはあるが、加工しづらいことがボトルネックとなり、一部の金型でしか利用されていなかった。しかし近年、切削加工がで…
