金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

APRIL

13

新聞購読のお申込み

大昭和精機 超高精度加工も自動化、加工時の振れ限りなくゼロに【特集:金型づくりを自動化する】

非接触工具位置測定器「ダイナゼロビジョン」

切削加工をトータルでサポートする大昭和精機。注目は、高速回転中の工具長や工具径、振れを測定するのが「ダイナゼロビジョン」だ。「ダイナゼロチャック」と組み合わせて使用すると、動的振れを限りなく「ゼロ」に調整できる。機械にダイナゼロチャック、工具をセットし、加工回転数での振れを測定した上で、チャックにある調整ネジを締めて調整するので、加工時の振れを1μm以下と、正真正銘、限りなくゼロに近づけることができる。

工具の最外郭(輪郭)を測定

CMOSカメラを搭載し、ストロボ測定(カメラの撮像タイミングを制御することで、高速回転中の工具を疑似的にスローモーションで撮影)により、工具回転1度毎の測定が可能で、回転工具の各刃ごとのR輪郭形状測定、各切れ刃の摩耗度合・欠損も確認できる。本測定器は最近では、超硬材加工に使用が増えている電着工具の測定に使用されるケースが急増しているという。

機械主軸の伸びの測定も可能。主軸回転中の伸び量を測定し、Z軸方向変位をモニタリングすることで最大到達時間、経過時間なども確認できる。

工具表面の状態も画像で確認できるので、切れ刃の不良による加工面品位の低下などトラブルを防止することができる。

測定終了後は、自動的に結果(測定値と画像)を保存するので、日付やプログラム名などで絞り込みが可能で、追跡ができる。

ダイナゼロビジョン(左)とダイナゼロチャック(右)

機械のCNCと連動すれば、CNCからの指令により全て自動で測定することができる。超高精度加工も自動化・24時間連続加工が可能になる。

もっと手軽に、既設の機械で使いたいという要望に応えて、「ダイナゼロビジョンポータブル」も用意した。

測定機能は「ダイナゼロビジョン」と同じで、カメラヘッドを簡単に外せるので、取付ベースユニットを複数機械に設置しておけば、カメラヘッド1台を共用することができる。

「ダイナゼロチャック」は、メガマイクロチャック、焼きばめチャックを用意している。

内田安彦専務は「今まで解決できなかったお客様のニーズ・シーズを実現していきたい」と、次の開発をほのめかした。

金型しんぶん 2025年7月10日号 

関連記事

日本特殊光学樹脂 高精度・高品質の樹脂レンズ【特集:ものづくりを変えるレンズ金型】

支える3つのコア技術、大型機導入、 新分野の提案も フレネルレンズをはじめとする特殊なプラスチックレンズの金型製造から成形までを手掛ける日本特殊光学樹脂。同社は分解能10ピコメートル(1000億分の1メートル)の加工機を…

特集〜世界需要をどう取り込む
どう取り込む 変わる金型の世界地図

 国際金型協会(ISTMA)の統計によると、2008年以降の10年近くで金型生産額は約3割増加した。新興国の経済発展に伴う消費財の需要増や、自動車の生産台数の増加などを背景に金型需要が拡大したからだ。ただ、かつて日本が金…

リョーエイ ダイカスト向け離型剤塗布システムを開発

産業用設備の設計・製作やアルミダイカスト製品の検査サービスを手掛けるリョーエイ(愛知県豊田市、0565-29-6060)はダイカスト向け離型剤塗布システムである「小型エコスプレーシステム」を開発した。従来システムより離型…

デジタル技術駆使し、金型製作期間半減目指す【ササヤマ challenge!Next50】

ササヤマが今期スタートした新中期経営計画「SAIMS247」。その中核事業となるのが金型製作期間の半減だ。デジタル技術や経験を駆使し金型づくりの大改革が進む。 全ての部品をQRで管理 材料に書かれたシリアルナンバー。入力…

フジイ金型が「6稼4勤」制度を導入したワケ

6稼4勤のシフト制勤務 「正規の労働時間を減らしたことで多能工化が進み、効率性が高まったことでコストの削減にもつながっている」と話すのはフジイ金型の藤井寛達社長。同社は月~金という従来の働き方をやめ、6稼4勤のシフト制を…

トピックス

関連サイト