金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

05

新聞購読のお申込み

ヤマナカゴーキン 新会社「セーレンス」を設立

顧客創造型の営業支援ツールを販売

冷間鍛造金型などを手掛けるヤマナカゴーキン(大阪府東大阪市、072・962・0676)は営業支援ツール開発や中小企業向けDX支援を行う新会社『セーレンス』(東京都中央区、03・6280・4918)を立ち上げ、7月から本格的に販売を始めた。一般的な営業支援ツールと異なり、売上拡大を目的に、顧客の潜在ニーズを発掘できるかに焦点を当て、営業活動を可視化し、データを通じて能動的な営業活動への転換を促す。

セーレンスの社名は『Sales is Science(営業は科学)』の信念で、営業活動に科学的にアプローチし、営業のデータ駆動型運営を実現することに由来する。「以前から気合と根性の営業に疑問を持っていた」と話すのはセーレンスの山本忠司社長。営業活動でアポ取り、訪問、提案、案件化、受注までの日常の活動や工程を見える化するのは難しく、一般的な営業支援ツールでは案件から受注までの管理を主にシステム化しており、売上拡大や新規開拓するというより、管理することに重きを置いている。

そこで、ヤマナカゴーキンは2020年頃から新規開拓をテーマに、営業活動を可視化する取り組みを開始。営業マンが月にどれぐらいアポ取りや訪問、商談したのかを可視化し、案件化率や受注率などを算出。顧客情報も社名や担当者名など細かに分類し、誰がいつ、どの担当者にアポ取りしたのか、営業活動の状況、工程を記録することで、例えば、半年間連絡を取っていなければ色付きで表記されるなど、能動的に営業活動を促す仕組みを構築した。

こうした経験をもとに開発したのが顧客創造型営業支援ツール『SaleScience』。山本社長は「営業の導入部から見込み客を創出するまでを重点的に可視化、共有化できるように設計している。各営業担当のアポ取り回数や商談回数など見える化し、案件化までのプロセスをデータ化することで顧客の掘り起こしやターゲットを絞るなど営業施策に運用できる」と自信を見せる。

営業活動のデータ化で、個人または部署ごとの分析にも応用でき、課題の抽出やトップセールスとの比較など悩む営業担当への指導、アドバイスにつなげることも可能だ。「管理職は案件管理がしやすく、インサイドセールスも情報の共有化で顧客の購買履歴なども可視化され、担当者不在でもフォローできる」と山本社長。

SaleScienceはサブスク提供で初期費用(構築費・活用セミナー費含む)は30万円、月額(10ライセンス付与)で6万8千円。7月の鍛圧機械の展示会MF-TOKYOにも展示し、営業に課題を持つ来場者へ訴求。山本社長は「金型業界は長年、新規開拓が課題。近年は自動車産業の低迷で苦しい状況にあり、営業をサポートするシステムとして業界に貢献したい」と述べた。

金型しんぶん2025年8月10日号

関連記事

パンチ工業 精密機器関連が好調 22年4-9月期

パンチ工業(東京都品川区、03-6893-8007)の2022年4‐9月期売上高は、11%増の216億6500万円だった。営業利益は13.1%減の15億3700万円で、原材料・資源価格の高騰が大きく影響し、増収減益となっ…

オオイテック 拡大する需要に対応し、ハイテン材向け金型に特化【Innovation〜革新に挑む〜vol.5】

自動車の骨格部品のプレス金型を手掛けるオオイテック。特に高張力鋼板(ハイテン材)向け金型を得意とし、豊富な実績を持つ。軽量化ニーズによってハイテン材の需要が増加する中、生産性のさらなる向上を図り、ビジネスの拡大を狙う。M…

ナカヤマ精密 熊本に工場増設

金型部品の生産強化 ナカヤマ精密(大阪市淀川区、06-4807-1500)は、熊本県菊陽町のテクニカルセンターに工場を増設する。精密金型部品や半導体製造装置部品の生産力を強化し、拡大する市場のニーズに応える。 新工場は敷…

狭山金型製作所 新3K(きれい、かっこいい、感動)の工場【特集:かっこいい工場】

付加価値を生む工場づくり、デザイン面から魅力伝える 映画「となりのトトロ」のモデルの一つと言われる埼玉県西部に位置する狭山丘陵。その一角に精密プラスチック金型メーカー・狭山金型製作所の工場はある。入り口には大きな桜が植え…

日本精機 AM技術でギガに挑む【特集:ギガキャストの現在地】

ソディックと共同開発、大型3Dプリンタを導入 AM技術を武器にギガキャスト向け金型で需要開拓を狙うのが、ダイカスト金型メーカーの日本精機だ。まずは、高い熱交換機能が求められるギガ向け金型で、AMで造形した入れ子部品の採用…

トピックス

関連サイト