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Hexagon MI グループ企業4社を統合【この人に聞く】
計測からソフトまで一貫サポート
今年7月、計測機器やCAD/CAMなどの企業を傘下に持つHexagonグループの4社が統合し、Hexagon Manufacturing Intelligence(以下Hexagon MI)が新たに発足した。「ハードからソフトまで一貫してサポートできる『One Hexagon』として、お客様に付加価値の高い製品を迅速に提供していく」と話す、7月に新会社の社長に就いた池谷望氏に統合の狙いや方針などを聞いた。

1963年生まれ、静岡県出身。86年早稲田大学理工学部卒業後、リクルート入社。日系グローバル企業数社でアメリカ勤務ののち、複数の外資系製造業の日本法人トップを務める。今年7月Hexagon MI社長に就任。モットーは「Change or Die」で、企業は変わらないと生き残っていけないと変革を進める。
新会社の概要は。
三次元測定機を中心に計測機器を扱うヘキサゴン・メトロジー、Ⅹ線CT解析ソフトなどのボリュームグラフィックス、CAD/CAMのDPテクノロジー・ジャパン、金型向けのCAD/CAM「WORKNC」などを手掛けるHexagon MI(旧ヴェロソフトウェア)の4社が統合し、Hexagon MIを存続会社として新たに発足した。
新会社発足の狙いは。
これまで別会社だった計測機器のハード部門と、CAD/CAM、産業用CTデータ解析ソフトの部門が一緒になったことで、シナジーを生み出す。測定からソフトウェアまでの品質保証までを同じチームで対応できるように、営業やサポートの融合をこれまで以上に進める。もう一つはシナジーによって、品質や生産性向上につながる付加価値の高い製品を迅速に提供することだ。
具体的には。
金型業界に限らないが、製造業では「匠の技術の継承」が課題の一つだと考えている。各社が蓄積した技能者のノウハウや記録をどう生かし、次世代につなげていくか。その一つの手段として、AIの活用は欠かせない。
CAD/CAM「ESPRIT EDGE」にAI機能「ProPlan AI」を新搭載した。AIに加工ノウハウなどを学習させ、最適な設定を自動提案することで業務を効率化させたり、再現性の高いものづくりをサポートしたり、生産性や品質向上に貢献を目指す。
企業統合によってブランドの変更や統合などはあるか。
各社が開発・販売してきた既存の製品群に変更はない。これまでと同じ営業や技術者が担当するので、金型メーカーを始めユーザーにとっては、対外的にはこれまでと変わることはない。
日本の金型業界をどう見るか。
グローバルでのコスト競争が激しくなる一方で、ユーザーから求められる金型は複雑化、高度化している。さらに、人手不足で技能継承が難しくなるなど課題は多い。
計測からソフトウェアまで一貫してサポートできる「One Hexagon」として体制を強化することで、こうしたさまざまな課題を解決できる企業を目指す。
金型しんぶん2025年11月10日号
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