工作機械メーカーの倉敷機械は、金型加工の効率化を実現する機械の提案を強化している。 今年1月には5軸マシニングセンタ(MC)に横中ぐり機能を搭載した「KTR‐1200」を発売。この新型は中ぐり主軸を繰り出すことで、特殊工…
「メイドイン中部」を世界へ エムエス製作所
ゴム金型のエムエス製作所(愛知県清須市)をはじめ、ものづくり企業など11社がコラボレーションし、新次元のアイアンヘッド「MUQU(ムク)」を製造し発売した。中小企業が持つコア技術や伝統工芸を用いて製造されたアイアンの価格は標準仕様5番~PW(6個セット)が216万円/1個36万円(税別)と付加価値の高い商品に仕上がっており、ネット販売も活用し世界市場へ販売活動を展開していく。
11社コラボでアイアンヘッド
機械力と伝統工芸ミックス

アイアン「MUQU」の製造プロジェクトはエムエス製作所を発起人に、設計・監修はゴルフクラブメーカーであるメヴァエルが手掛けている。さらに、プラスチック金型メーカーである名古屋精密金型が持つ鏡面加工、現代の名工が率いる名古屋メッキ工業のメッキ技術、ワールドエッチングのシボ加工、鍛冶技術の浅野鍛冶屋、パッケージのヒラダン、美濃和紙の丸重製紙企業組合、七宝焼きの田村七宝工芸、ブランディングのクーグート、扶桑化学の11社が持つコア技術や伝統技能を用いて本体のアイアンほか、説明書、梱包を作った。
アイアンを設計したメヴァエルの鈴木育生社長は「従来のアイアンと違い、MUQUはエムエス製作所の金型加工で培った同時5軸加工によるフル切削、職人による鏡面磨き、メッキ、鍛冶、レーザ加工でのシボ加工などで仕上がっている。これらのコア技術を結集したことで、これまで出来なかったアイアンの設計が可能になり、付加価値の高い製品になった」と笑顔を向ける。エンドミルの使い方など様々な熟練ノウハウを駆使したことで設計者の理想に近いアイアンが誕生した。発起人であるエムエス製作所の迫田幸博社長は「これまで表に出ることのなかった金型メーカーなど高い技術を持つ企業がアイアンという形で一般の人にも知ってもらえる機会が生まれた。BtoBの世界からBtoCの世界にいくことで、若い人のやる気や発想力につながる。今回は機械技術と伝統工芸をミックスすることで、すごいことができた。第2弾も予定しており、メイドイン・中部として世界に発信したい」と力強く語った。
金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号
関連記事
旧態依然の手法通用せず 今こそ変わるべき時 〜金型産業ビジョン〜 1955年静岡県生まれ。78年に工学院大学機械工学科を卒業後、名古屋の金型メーカー高橋精機工業所に入社し、金型づくりを学ぶ。81年にアルミダイカスト金型…
技能検定に挑む技術者の目は普段のそれと輝きが異なるという。レベルの違う課題に出会い、技術の海の広さと、自らを知る。「受検者のそうした『成長』の一端に携われることが嬉しい」。 岡山県の技能検定委員として機械加工や放電加工を…
島根県中西部に位置する江津市。この日本海に面した自然豊かな町に工場を構えるのが、プレス加工用金型を手掛けるトップ金属工業だ。熟練技能者と最先端技術の融合による高品質な金型は自動車メーカーを中心に多くの顧客から高く評価され…
5軸や複合加工に 三菱マテリアルの加工事業カンパニーはこのほど、「SMARTMIRACLE(スマートミラクル)エンドミルシリーズ」に難削材加工用多機能ワイドボールエンドミル「VQ4WB」を追加した。ボール有効範囲280…
