金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JANUARY

02

新聞購読のお申込み

「メイドイン中部」を世界へ エムエス製作所

  ゴム金型のエムエス製作所(愛知県清須市)をはじめ、ものづくり企業など11社がコラボレーションし、新次元のアイアンヘッド「MUQU(ムク)」を製造し発売した。中小企業が持つコア技術や伝統工芸を用いて製造されたアイアンの価格は標準仕様5番~PW(6個セット)が216万円/1個36万円(税別)と付加価値の高い商品に仕上がっており、ネット販売も活用し世界市場へ販売活動を展開していく。

11社コラボでアイアンヘッド
機械力と伝統工芸ミックス

  アイアン「MUQU」の製造プロジェクトはエムエス製作所を発起人に、設計・監修はゴルフクラブメーカーであるメヴァエルが手掛けている。さらに、プラスチック金型メーカーである名古屋精密金型が持つ鏡面加工、現代の名工が率いる名古屋メッキ工業のメッキ技術、ワールドエッチングのシボ加工、鍛冶技術の浅野鍛冶屋、パッケージのヒラダン、美濃和紙の丸重製紙企業組合、七宝焼きの田村七宝工芸、ブランディングのクーグート、扶桑化学の11社が持つコア技術や伝統技能を用いて本体のアイアンほか、説明書、梱包を作った。

 アイアンを設計したメヴァエルの鈴木育生社長は「従来のアイアンと違い、MUQUはエムエス製作所の金型加工で培った同時5軸加工によるフル切削、職人による鏡面磨き、メッキ、鍛冶、レーザ加工でのシボ加工などで仕上がっている。これらのコア技術を結集したことで、これまで出来なかったアイアンの設計が可能になり、付加価値の高い製品になった」と笑顔を向ける。エンドミルの使い方など様々な熟練ノウハウを駆使したことで設計者の理想に近いアイアンが誕生した。発起人であるエムエス製作所の迫田幸博社長は「これまで表に出ることのなかった金型メーカーなど高い技術を持つ企業がアイアンという形で一般の人にも知ってもらえる機会が生まれた。BtoBの世界からBtoCの世界にいくことで、若い人のやる気や発想力につながる。今回は機械技術と伝統工芸をミックスすることで、すごいことができた。第2弾も予定しており、メイドイン・中部として世界に発信したい」と力強く語った。

金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号

関連記事

大垣精工 松尾氏が社長に就任

プレス金型などを手掛ける大垣精工(岐阜県大垣市、0584-89-5811)は新しい役員体制を発表し、松尾幸雄氏が代表取締役社長に就任した。上田勝弘氏は代表権のない取締役会長に就いた。松尾氏の略歴は次の通り。 1953年生…

加工液から手荒れ守る
トリオ商事

保護クリームを販売  トリオ商事(愛知県瀬戸市、0561-83-6711)は皮膚に塗布することで角質層に目に見えない強力な保護膜(バリア)を作り、研削液や切削液による手肌の荒れを守る皮膚保護用クリーム「ハイテモール」を販…

明星金属が残業時間を減らすために徹底した2つのこと

金型の品質高めトライ減らす 明星金属工業が手掛けるのは、ボンネットやドアなど自動車ボディー部品のプレス金型。トライ&エラーを重ねて品質を高めていくため完成までの時間が予測しにくい。受注は新車開発の時期に集中するな…

がんばれ!日本の金型産業特集<br>原田金型 原田 育寛 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
原田金型 原田 育寛 社長

勝ち抜くため型種を変化 鏡面仕上げに独自のノウハウ  ガラス、ダイカスト、樹脂金型へと型種の幅を広げてきた原田金型。「変わった会社なんですよ」と原田育寛社長が話すように、自らを思いのままに変化させ、時代の流れに対応してき…

金型メーカーアンケート 値上げ進むも道半ば【特集:どうする値上げ】

材料費や電気代の高騰が続き値上げが不可避の中、金型メーカーのユーザーへの価格転嫁は進んでいるのか。本紙はその実態を調べるため、金型メーカーにアンケートを実施した。結果から、値上げが受け入れられるようになりつつあるものの道…

トピックス

関連サイト