金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

30

新聞購読のお申込み

「メイドイン中部」を世界へ エムエス製作所

  ゴム金型のエムエス製作所(愛知県清須市)をはじめ、ものづくり企業など11社がコラボレーションし、新次元のアイアンヘッド「MUQU(ムク)」を製造し発売した。中小企業が持つコア技術や伝統工芸を用いて製造されたアイアンの価格は標準仕様5番~PW(6個セット)が216万円/1個36万円(税別)と付加価値の高い商品に仕上がっており、ネット販売も活用し世界市場へ販売活動を展開していく。

11社コラボでアイアンヘッド
機械力と伝統工芸ミックス

  アイアン「MUQU」の製造プロジェクトはエムエス製作所を発起人に、設計・監修はゴルフクラブメーカーであるメヴァエルが手掛けている。さらに、プラスチック金型メーカーである名古屋精密金型が持つ鏡面加工、現代の名工が率いる名古屋メッキ工業のメッキ技術、ワールドエッチングのシボ加工、鍛冶技術の浅野鍛冶屋、パッケージのヒラダン、美濃和紙の丸重製紙企業組合、七宝焼きの田村七宝工芸、ブランディングのクーグート、扶桑化学の11社が持つコア技術や伝統技能を用いて本体のアイアンほか、説明書、梱包を作った。

 アイアンを設計したメヴァエルの鈴木育生社長は「従来のアイアンと違い、MUQUはエムエス製作所の金型加工で培った同時5軸加工によるフル切削、職人による鏡面磨き、メッキ、鍛冶、レーザ加工でのシボ加工などで仕上がっている。これらのコア技術を結集したことで、これまで出来なかったアイアンの設計が可能になり、付加価値の高い製品になった」と笑顔を向ける。エンドミルの使い方など様々な熟練ノウハウを駆使したことで設計者の理想に近いアイアンが誕生した。発起人であるエムエス製作所の迫田幸博社長は「これまで表に出ることのなかった金型メーカーなど高い技術を持つ企業がアイアンという形で一般の人にも知ってもらえる機会が生まれた。BtoBの世界からBtoCの世界にいくことで、若い人のやる気や発想力につながる。今回は機械技術と伝統工芸をミックスすることで、すごいことができた。第2弾も予定しており、メイドイン・中部として世界に発信したい」と力強く語った。

金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号

関連記事

2025年9月金型生産実績 前年同月比 10.4%減の263億円

プレス用金型は11.5%減、プラ用金型は14.5%減 2025年9月の金型生産は、前年同月比10.4%減の263億3,879万円となった。前月比では20.7%の大幅増だった。数量は前年同月比10.1%の減、前月比では23…

がんばれ!日本の金型産業特集<br>IS DESIGN 池田 英樹 社長

がんばれ!日本の金型産業特集
IS DESIGN 池田 英樹 社長

コラボで金型づくり 設計や立ち上げで金型メーカーをサポート 自動車や弱電関係などの射出成型用プラスチック金型設計業を行う。2001年に同社を創業した池田英樹社長は成形メーカーの出身で、その後中国事務所(厦門科樂普科枝有限…

パンチ工業 大連工場 研究開発部 呂 国健さん(26) 〜ひと〜

5軸MCで原寸大のシャトルを作った  原寸大のバドミントンシャトルをアルミ合金で作り上げた。羽の厚みは0.6㎜と薄く、細い。そんな加工難度の高い形状を、5軸マシニングセンタ(MC)を駆使して加工した。その高い技術力と柔ら…

ものレボ 生産工程など見える化[金型応援隊]

中小製造業ではフレキシブルな対応や生産性向上を図るためのデジタル化が喫緊の課題だ。 2016年創業した『ものレボ』は現場の工程管理、在庫管理、受発注管理、分析などの見える化を図るDXアプリ『ものレボ』を開発し、従来ホワイ…

日本金型工業会 小出会長が3期目留任

第10回定時総会 業界ワンボイスで、協調・協力 日本金型工業会(小出悟会長、小出製作所社長)は6月9日、オンラインで第10回定時総会を開いた。総会後の報告会で事業報告や決算報告、事業計画や予算案など全ての議案が承認された…

トピックス

関連サイト