金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

JULY

19

新聞購読のお申込み

「メイドイン中部」を世界へ エムエス製作所

  ゴム金型のエムエス製作所(愛知県清須市)をはじめ、ものづくり企業など11社がコラボレーションし、新次元のアイアンヘッド「MUQU(ムク)」を製造し発売した。中小企業が持つコア技術や伝統工芸を用いて製造されたアイアンの価格は標準仕様5番~PW(6個セット)が216万円/1個36万円(税別)と付加価値の高い商品に仕上がっており、ネット販売も活用し世界市場へ販売活動を展開していく。

11社コラボでアイアンヘッド
機械力と伝統工芸ミックス

  アイアン「MUQU」の製造プロジェクトはエムエス製作所を発起人に、設計・監修はゴルフクラブメーカーであるメヴァエルが手掛けている。さらに、プラスチック金型メーカーである名古屋精密金型が持つ鏡面加工、現代の名工が率いる名古屋メッキ工業のメッキ技術、ワールドエッチングのシボ加工、鍛冶技術の浅野鍛冶屋、パッケージのヒラダン、美濃和紙の丸重製紙企業組合、七宝焼きの田村七宝工芸、ブランディングのクーグート、扶桑化学の11社が持つコア技術や伝統技能を用いて本体のアイアンほか、説明書、梱包を作った。

 アイアンを設計したメヴァエルの鈴木育生社長は「従来のアイアンと違い、MUQUはエムエス製作所の金型加工で培った同時5軸加工によるフル切削、職人による鏡面磨き、メッキ、鍛冶、レーザ加工でのシボ加工などで仕上がっている。これらのコア技術を結集したことで、これまで出来なかったアイアンの設計が可能になり、付加価値の高い製品になった」と笑顔を向ける。エンドミルの使い方など様々な熟練ノウハウを駆使したことで設計者の理想に近いアイアンが誕生した。発起人であるエムエス製作所の迫田幸博社長は「これまで表に出ることのなかった金型メーカーなど高い技術を持つ企業がアイアンという形で一般の人にも知ってもらえる機会が生まれた。BtoBの世界からBtoCの世界にいくことで、若い人のやる気や発想力につながる。今回は機械技術と伝統工芸をミックスすることで、すごいことができた。第2弾も予定しており、メイドイン・中部として世界に発信したい」と力強く語った。

金型新聞 平成30年(2018年)12月10日号

関連記事

CAMエンジニア不足を解消
セイロジャパン

NCBrainAICAM セイロジャパンの公式製品紹介・お問い合わせは、こちらから 現場の課題  人手不足が深刻化し、CAMエンジニアの不足にもつながっている。さらに、働き方改革などによって労働時間が短くなり、エンジニア…

日本金型工業会天青会 会長に高野英治氏 成長速度を飛躍的に

高野氏を会長に選任 日本金型工業会東部支部天青会は5月6日、上野精養軒(東京都台東区)で第10回定時総会を開催した。任期満了に伴う役員改選で高野英治氏(タカノ社長)を新会長に選任した。任期は1年。副会長には前田誠之氏(サ…

【金型応援隊】GENIO SOLUTIONS 人材の育成をサポート

「扱い切る」ことが重要 「CAD/CAMを取り扱うのは、あくまで人。だから、CAD/CAMを扱い切れる人材から育てる必要がある」と語るのは、GENIO Solutionsの渡邉康二社長。同社は、海外メーカーのCAD/CA…

高濃度セルロースファイバー
パナソニック

材料と成形方法を確立   パナソニックマニファクチャリングイノベーション本部はセルロースファイバーを55%以上の高濃度で樹脂に混ぜ込む複合技術と、その成形技術を確立した。素材の軽量化やプラスチックの削減、木目調の自然な外…

ものつくり大学 西 直美教授に聞く<br>ダイカスト金型の未来

ものつくり大学 西 直美教授に聞く
ダイカスト金型の未来

成形技術の進化で変わる金型 構造部品など増える  電気自動車(EV)が金型づくりにも大きな影響を及ぼすことは間違いない。とりわけ、エンジンがなくなることでダイカスト型の減少を懸念する声も多い。元リョービで、日本ダイカスト…

トピックス

関連サイト