金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

SEPTEMBER

17

新聞購読のお申込み

【新春特別インタビュー】時代をリードする8人

 「CASE」による自動車業界の大変革は金型メーカーに大きな変化を迫ってきた。そして昨年から続くコロナ禍。リモート環境への対応やデジタルツールの活用など、変化せざるを得ない状況はさらに加速している。こうした混迷の時代に合って、金型メーカーに求められているものは何か。どのようなことに挑戦すべきなのか。金型メーカーの経営者や有識者8人に連携や技術開発、海外展開、教育、多様性といったそれぞれが注力しているテーマを基にインタビューした。

各インタビューの詳細は、タイトルリンクをクリック

日本金型工業会 会長 小出 悟氏(小出製作所社長)
「旧態依然の手法通用せず 今こそ変わるべき時」〜金型産業ビジョン〜

大垣精工 会長 上田 勝弘氏
「勝負は中身だ 他社よりも一歩先へ 好循環生まれる体制を」〜技術開発の必要性〜

ツバメックス 代表取締役 多田羅 晋由氏
「もっと広義な意味に 緩やかな連携が進む 経営者は思考の変革を」〜M&A・企業連携〜

黒田製作所 社長 黒田 昌彦氏
「つくれる領域を広げる 顧客ニーズに応えたい 特異性のある会社作り」〜金型の大型化に対応〜

垣金型製作所 取締役 稲垣 武洋氏
「常識にとらわれない金型 イノベーションを起こし新しい収益モデルを創る」〜新ビジネス〜

岐阜大学 副学長 王 志剛氏
「モノの本質を学ぶ場 金型は最適な教育ツール 企業との接点が重要」〜次世代人材の教育〜

大貫工業所 社長 大貫 啓人氏
「売れるものをつくる 物価の高い国で勝負 境地まで突き詰めることが大事」〜海外展開〜

オーニック 社長 難波 健氏
「考え方や能力異なる人材が活躍するワンチーム 時代の変化にしなやかに」〜ダイバーシティ〜 

記者の目

 世の中が大きく変化している中、日本の金型産業に必要なものとは何か。先進的な取り組みを進める8人にそれぞれの視点で語ってもらった。ダイバーシティ、M&A、海外展開、技術開発、教育、ビジネスモデルの変革、超大型化。大きな岐路に立たされている日本の金型メーカーにとって、今後の経営指針の参考となるテーマも多かったのではないだろうか。

 「変化に気づかない、ゆでガエルにならないように、今こそ変わるべき時だと思います」。日本金型工業会の小出会長はこう語る。新型コロナによって我々のワークスタイルは大きく変化し、次世代自動車によって産業構造も変わりつつある。将来を見据え、変化に合わせた取り組みが、これからの金型メーカーには求められている。

金型新聞 2021年1月10日

関連記事

金型の異常をAIで検知するカメラシステム【金型応援隊】

AI・ロボット開発のベンチャー企業a‐roboは2023年2月、プラスチック成形中の異常を検知し、成形機を制御するカメラシステム「GROW‐V」を発売した。 カメラの画像情報をもとにAIが金型の異常を検知する。既存のシス…

キューシボ 出力1200Wの大型レーザーで金型補修【金型応援隊】

金型のレーザー肉盛り溶接を手掛けるキューシボは、出力1200ワットのファイバーレーザー溶接機を導入した。金型に加え、産業用タービン(ロータ)などの肉盛り溶接も始める考えだ。 導入したのは独アルファレーザー社の「ALFla…

【特集:技能レス5大テーマ】3.研削加工

誰でも高精度な研削 金型づくりで欠かせない研削加工。仕上げに近い工程のため、熟練技能を必要とする領域は多い。しかし近年、長年培った経験やノウハウを持っていなくても高精度の研削加工ができる機械や装置などが登場している。人手…

多様な技能伝承サポートツール【特集:技能伝承最前線】

人手不足が叫ばれる昨今において、現場における新人教育を効率化し、技能伝承を推進させるデジタルサービスが数多く登場している。技能伝承のみならず教育プロセスの省人化・DX化に貢献し、現場全体の生産性も向上させる各社の製品を紹…

【鳥瞰蟻瞰】碌々産業社長・海藤満氏「優れた人材の発掘と育成が新たな世界の創出につながる」

重要なのは加工技術者 優れた人材の発掘・育成が、新たな世界の創出につながる  いまや我々の日常生活に不可欠なものとなったスマートフォンや極小な電子機器。これらは微細加工技術があったからこそ生まれました。ミクロンやナノとい…

トピックス

関連サイト