金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

OCTOBER

22

新聞購読のお申込み

加工現場でも対応進むカーボンニュートラル CO2排出量の見える化【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集では、「AMによる金型づくりの拡大」、「微細加工への参入企業増加」、「プログラム効率化技術の進化」、「脱炭素対応技術の登場」、「多様化する自動化技術」の5つのテーマにフォーカスし、2022年の最新金型加工技術をまとめた。

CO2排出量の見える化

CO2見える化の提案が増えている

オイルポンプを効率化

脱炭素化などカーボンニュートラルを目指す動きが世界的に加速する中、金型メーカーにも二酸化炭素(CO2)排出量の少ない工場づくりが求められている。中には、顧客からCO2排出量を削減するよう要請されたという金型メーカーも少なくない。

とはいえ、多くの金型メーカーは「何から取り組めば良いか分からない」と頭を悩ませているのが現状だ。こうした中、金型づくりを支える工作機械や工具、機器メーカー各社は現場のCO2排出量の削減に貢献する製品の開発や提案などに動き始めている。

多くの工作機械メーカーがCO2排出量削減の第一歩として提案するのが、「見える化」だ。稼働監視システムなどを活用し、消費電力量や機械稼働時間などから機械のCO2排出量を算出。機械ごとにどれくらいのCO2を排出しているかが把握できる。運用を最適化することで、CO2排出量の削減につながるという。

各社、表示モニタや分析ツールなどを充実させ、改善に役立つ機能を強化する。主軸や送り軸のオイルコントローラや冷却クーラントなど個々の機器ごとに電力使用量を表示させたり、遠隔診断で最適な運用方法を知らせたり、さまざまな機能を開発している。

省エネ機能もこれまで以上に強化されている。特にオイルポンプの効率化が大きい。工作機械のエネルギー消費量の約70%がオイルポンプ関連とされており、

この技術に注目!

三菱電機「年間18.2tのCO2排出を削減」

Green Technology

独自のAI技術「Maisart(マイサート)」、省電力電源、リモートサービス「iQ Care Remote4U(ダッシュボード機能、リモート診断機能)」、独自駆動システムなどを活用。放電加工機の年間消費エネルギー、年間CO2排出量を大幅に削減する。

同社シミュレーションでは、ワイヤ放電加工機と形彫放電加工機の2台合わせて18.3tのCO2排出を削減できる。ガソリン車の7万9000㎞の走行距離、一般家庭の年間消費ベースで8・7戸分、針葉樹の61本分に相当する。 

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

学生教育でCAEを活用 岩手大学【特集:シミュレーションの使い方再発見!!】

CAEを活用しているのは企業だけではない。岩手大学では、樹脂流動解析ソフト「3DTimon」(東レエンジニアリングDソリューションズ)を学生の教育で利用している。樹脂を流す際、最適なゲート位置などを自らの勘や経験から教え…

山口製作所 アモルファス箔のモータコアの量産に挑む【特集:自動車金型の未来】

特殊な型内積層技術を開発 電動車を始め次世代車で採用が増えるモータ。脱炭素の観点からも、その効率化は欠かせない。その一つとして注目を集めるのが、磁気特性の高いアモルファス箔を採用したモータコア。金型からプレスまで一貫して…

金型メーカーで活躍する先輩からメッセージ【特集:金型の魅力知っていますか?】

金型づくりに携わるうえでどのような能力が必要なのか。新しい技術の開発で壁にぶち当たり、行き詰ることはないのか。日々の仕事の楽しさやほかには代えがたいやりがいは。金型メーカーで活躍する先輩は金型づくりとどのように向き合って…

-混沌の時代を切り拓く- 金型メーカーの連携

金型広がる協力の輪  金型メーカー同士や異業種、加工技術などを軸とした様々な形での連携や協業の重要性が高まっている。ユーザーの海外展開に伴うサポートや需要開拓、技術の複合化や高度化などによって、金型メーカー単独では顧客の…

金型業界でも浸透しつつある金属AM 大型化や新材料の登場目立つ【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集で…

トピックス

関連サイト