金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

NOVEMBER

08

新聞購読のお申込み

加工現場でも対応進むカーボンニュートラル CO2排出量の見える化【特集:2022年金型加工技術5大ニュース】

金型づくりの世界では、自動化やAM、脱炭素向けなどの最新技術が数多く登場し続けている。その進化は止まることがなく、4年ぶりに開催されたJIMTOF2022でも多数の最新技術が披露され、注目を集めた。今年最後となる本特集では、「AMによる金型づくりの拡大」、「微細加工への参入企業増加」、「プログラム効率化技術の進化」、「脱炭素対応技術の登場」、「多様化する自動化技術」の5つのテーマにフォーカスし、2022年の最新金型加工技術をまとめた。

CO2排出量の見える化

CO2見える化の提案が増えている

オイルポンプを効率化

脱炭素化などカーボンニュートラルを目指す動きが世界的に加速する中、金型メーカーにも二酸化炭素(CO2)排出量の少ない工場づくりが求められている。中には、顧客からCO2排出量を削減するよう要請されたという金型メーカーも少なくない。

とはいえ、多くの金型メーカーは「何から取り組めば良いか分からない」と頭を悩ませているのが現状だ。こうした中、金型づくりを支える工作機械や工具、機器メーカー各社は現場のCO2排出量の削減に貢献する製品の開発や提案などに動き始めている。

多くの工作機械メーカーがCO2排出量削減の第一歩として提案するのが、「見える化」だ。稼働監視システムなどを活用し、消費電力量や機械稼働時間などから機械のCO2排出量を算出。機械ごとにどれくらいのCO2を排出しているかが把握できる。運用を最適化することで、CO2排出量の削減につながるという。

各社、表示モニタや分析ツールなどを充実させ、改善に役立つ機能を強化する。主軸や送り軸のオイルコントローラや冷却クーラントなど個々の機器ごとに電力使用量を表示させたり、遠隔診断で最適な運用方法を知らせたり、さまざまな機能を開発している。

省エネ機能もこれまで以上に強化されている。特にオイルポンプの効率化が大きい。工作機械のエネルギー消費量の約70%がオイルポンプ関連とされており、

この技術に注目!

三菱電機「年間18.2tのCO2排出を削減」

Green Technology

独自のAI技術「Maisart(マイサート)」、省電力電源、リモートサービス「iQ Care Remote4U(ダッシュボード機能、リモート診断機能)」、独自駆動システムなどを活用。放電加工機の年間消費エネルギー、年間CO2排出量を大幅に削減する。

同社シミュレーションでは、ワイヤ放電加工機と形彫放電加工機の2台合わせて18.3tのCO2排出を削減できる。ガソリン車の7万9000㎞の走行距離、一般家庭の年間消費ベースで8・7戸分、針葉樹の61本分に相当する。 

金型新聞 2022年12月10日

関連記事

【特集】新時代の金型自動化

現場の生産性向上、人手不足の解消に向けて、多くの金型企業が関心を寄せる自動化。近年の自動化技術は目覚ましい進化を遂げており、ロボットやIoT、AIなどの次世代技術によって、これまで以上に高度な自動化が可能になっている。こ…

【特集】日本の金型業界に必要な4つの課題 -取引適正化-

PART4 日本金型工業会 専務理事・中里栄氏に聞く「取引適正化」 取引ガイドラインを改定 イコールパートナーに  ユーザーの意識にも変化 現在、春先に公表予定の「金型取引ガイドライン」の改定版の策定に取り組んでいます。…

「5軸加工の匠」 エフアンドエム

デジタル技術の進化で、相次いで登場する新技術。次世代の匠はそれらの技術を金型づくりにどのように活かしているのか。また、それら能力を習得するには、どのようなスキルや育成が必要なのか。本特集では、様々ある新技術の中でも、次世…

MOLDINO ギガキャスト、燃料電池の金型向け切削工具を販売開始

大型化、難削化、微細化に対応 切削工具メーカーのMOLDINO(東京都墨田区、03・6890・5101)は2月17日、ギガキャストや燃料電池の金型加工に適した新製品を販売すると発表した。今年1~2月にかけて3製品を販売開…

金型メーカーに「働き方改革」は実現できるのか

課題多き働き方改革 働き方改革関連法案の施行から4年。金型業界でも労働時間短縮や生産性の向上など、働き方改革は進んでいるのか。現状を調べるため、本紙ではアンケートを実施した。調査からは、改革には前向きに取り組んでいるもの…

トピックス

関連サイト