金型業界のいまを届けるニュースサイト「金型しんぶんONLINE」

AUGUST

31

新聞購読のお申込み

金型ニューフロンティア 記者の目

新分野の開拓に挑む金型メーカーを取材した。各社、これまで金型で培ってきた技術を生かし、既存の顧客分野から新しい分野に進出したり、自社で独自商品を開発し、製品メーカーに転身を図ろうとしたり、その挑戦は様々だった。

その中でも共通していたのは、既存のビジネスへの危機感だ。かいわの山添重幸社長は「現在のままでは人が育てられなくなってしまう」と危惧し、日進精機の伊藤敬生社長は「10年ほど前まで新規顧客の開拓ができていなかった」と語る。

特に顕著だったのは、自動車産業への先行き不安の声。今後、自動車の電動化や部品の共通化が進むことによって、金型の需要も変化もしくは減少することが予測される。こうした金型最大の需要家である産業の変化は、金型メーカーを新分野へと挑戦させる大きな原動力となっていることは間違いない。

こうした新分野の開拓を目指す企業が増えれば、金型業界の在り方も大きく変容するだろう。自動車産業への依存度が下がり、金型専業メーカーは減少する。現在はそうした未来の過渡期かもしれない。今後も新境地に向けた金型メーカー各社の挑戦に注目したい。

金型新聞 2022年3月10日

関連記事

次世代の匠の技を考える 記者の目

PART1:金型メーカーアンケート「次世代に必要な匠の技は?」PART2:「自動化の匠」 アイジーエヴァースPART3:「5軸加工の匠」 エフアンドエムPART4:「金属3Dプリンタの匠」 三光合成PART5:「現代の名…

新中期経営計画「SAIMS247」スタート【ササヤマ challenge!Next50】

自動車部品などのプレス金型を手掛けるササヤマは設立50周年を迎えた昨年度、新たな中期経営計画をスタートした。その3カ年のプロジェクトは金型製作期間を半減するなど競争力の再強化を目指す。EV化が加速するなど取り巻く経営環境…

AM普及をサポートする企業や団体に注目

受託などサービス拡充 AMに必要なデザイン設計や材料、各種3Dプリンタ積層造形装置メーカーなどで構成される「日本AM協会」は近畿経済産業局施策「kansai‐3D実用化プロジェクト」で具体的なAM活用検証を行い、成果を発…

日新精機が繁忙期対策のために進めることとは

協力企業との連携推進 時期によって業務の量に差が生じることは少なくない。特に金型業界では、製品のモデルチェンジや更新のタイミングなどに受注が集中するため、繁忙期と閑散期で現場の稼働状況は大きく異なる。繁忙期には残業や休日…

金型メーカー座談会 若手経営者が語る
ー業界の魅力高めるためには 第二部ー

技術と経営 両輪が必要 理念貫き外需開始 金型メーカー座談会 若手経営者が語るー業界の魅力高めるためには 第一部ー 新春座談会・第二部は「海外展開」、「金型経営に必要な要素」がテーマ。「外需を取り込む」「内需に絞る」と各…

トピックス

関連サイト