次代の金型加工支える最新技術一堂に 次世代自動車の台頭や、カーボンニュートラルへの対応など、金型業界を取り巻く変化は加速度を増している。そんな状況下で、4年ぶりに大阪で開催された「インターモールド2022」。こうした変化…
インターモールド2024総集編 -金型展2024-
付加価値高める高機能な金型
金型展2024では、付加価値を高める高機能な金型を展示する企業が随所に見られた。
キヤノンモールドは、中空体を作る樹脂接合金型を展示した。同社が製作した小型射出装置「BOX INJECTOR」と組み合わせることにより、中空体の中に2色のロゴマークが入ったダブルウォールカップを成形できる。接合の手間を省き、仕掛品の削減に貢献。軽量化や断熱、意匠性向上などのニーズに応える。
坂本金型工作所はダイスライドインジェクション(DSI)で製作したオカリナのモデルサンプルや、樹脂部品を遮音材として使う製品を披露した。DSIは金型内で組み立て工程が完結するため、製造コスト削減や人手不足解消に貢献する。また、組み立てが不要になるだけでなく、外観のつなぎの部分の形状がスムーズなため、オフィスなどの外観の遮音材として使うにも最適という。
アイテックは、現在開発中のバリの出ない「バリレス金型」を紹介した。バリによる傷やプレス時の打ち痕をなくすことで、後工程の削減に貢献する。
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金型以外の多様な提案や展示も
金型以外の多様な提案や展示も目立った。七宝金型工業は、開発した精密ジャッキ「EASYG(イージグ)」を展示。六角レンチ一本で、0.01mm精度の高さ調整が可能だ。ベテラン作業者でもクレーンで、30分以上かかるような水平出し作業を簡易化し、段取り時間の短縮に貢献する。
中辻金型工業.は、自社開発の複合型業務効率化システム「製造業プラス」を出展した。人事や労務、経理、顧客情報などのあらゆるデータをクラウド上で一元管理可能し、シンプルかつ簡単な情報管理を製造業者に提案。また、導入企業の業務フローにあわせたシステムのカスタマイズにも対応可能だ。
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池上金型工業は昨年導入したフェムト秒レーザー加工機による加工製品を披露した。材料の表面にレーザー加工を行うことで、撥水や光の無反射構造などの機能を持たせることができる。
ムツミ工業は、同社の産業合理化事業部が手掛ける「製造支援サービス」を紹介した。金型づくりで培ったノウハウをもとに、金型の設計製作や試作、工法の開発に加え、プレス機や協働ロボットを組み合わせた生産ラインの設計などを同社が代わりに請け負うサービスだ。
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