コネクタメーカーを始め、全国の金型ユーザーから補修の依頼が舞い込む。50μmという微細な肉盛り溶接ができるからだ。あまりに微細なため、溶加棒も自社製というこだわりを持つ。 また微細溶接だけではなく、ダイカスト金型等のボリ…
特集〜世界の需要どう取り込む〜
金型のサムライ世界で挑む –欧州–
新天地を求めて、世界に進出していった日本の金型メーカーは、何を考え、どんな苦労や課題を乗り越えて、取り組みを進めてきたのか。また、さらなる成長に向け、どんな青写真を描いているのか。中国、タイ、メキシコ、アメリカ、欧州それぞれの国・地域に進出する5社を取材した。
大貫工業所 大貫啓人社長
- 本 社:茨城県日立市森山町5‐10‐8
- 電 話:0294-53-3821
- 代表者:大貫啓人社長
- 創 業:1956年
- 従業員:50人
- 事業内容: 精密プレス金型設計製作、プレス精密加工部品など

- 本 社:茨城県日立市森山町5‐10‐8
- 電 話:0294-53-3821
- 代表者:大貫啓人社長
- 創 業:1956年
- 従業員:50人
- 事業内容: 精密プレス金型設計製作、プレス精密加工部品など
高付加価値の仕事求め
きっかけは10年ほど前。欧州を視察した時のことです。様々なローカル企業を見学したのですが、衝撃を受けました。従業員2人の加工メーカーが、最新鋭のマシニングセンタを5台も設備していたのです。
なぜそんな投資が可能か。それは仕事の単価が高く、収益性が良いからです。先のメーカーに聞くと、単価は日本の2~5倍。これは欧州に進出しない手はないと考え、翌年にドイツ・ミュンヘンで開催された展示会に出展しました。
当社は精密プレス金型の製造から量産までを手掛け、主に自動車向けのコネクタ品や深絞り品などを得意としています。
展示会では多くの企業がブースに足を止め、「これをプレス加工できないか」と図面を見せながら聞いてきました。そこで感じたのは、欧州は機械加工の技術は圧倒的ですが、プレス加工はそうでもないということ。勝ち目があると感じました。
技術開発で、さらに拡大
2017年にスイスの光学機器メーカーから受注を獲得し、そこから徐々に受注を増やしていきました。現在は月数百万円ほどの売上があります。現在も電気自動車(EV)関連の部品や音響関連機器などの引き合いがあり、話が進んでいます。
課題は言葉です。英語なので基本的なビジネス会話は支障ありません。問題は業界特有の専門用語。例えば「シゴキ加工」という言葉は英語にはありません。「ironing draw」と英訳しても伝わらない。物を見せて何度も説明し、何とか理解してもらっています。
やはり売れる物がなければ仕事は取れません。当社は研究開発型企業を目指しており、以前から様々な独自技術の開発に取り組んできました。現在はステンレスのプレス加工に挑戦しています。今後もこうした技術開発を続け、世界中から注目されるものを作っていくつもりです。将来的には欧州だけでなく、アメリカなど他の地域にも広げていきたいですね。
※他4ヵ国は下記リンクから
金型新聞 2020年7月1日
関連記事
勝負は中身だ 他社よりも一歩先へ 好循環生まれる体制を 〜技術開発の必要性〜 1939年生まれ、滋賀県出身。立命館大学法学部卒、61年に大垣市内にある会社に就職したのち、68年に同社(大垣精工)を創業。超精密プレス金型…
サスペンションやリヤビームなど自動車用プレス部品を手掛けるヨロズは2023年をめどに、プレス金型の生産能力を年1600型から2400型の1.5倍に引き上げる。生産増強に合わせて、金型を中心に生産設備の外販を始める一方、…
「徹底したプロ志向を目指した」と語るのは、日本精密機械工作の伊藤俊介社長。このほどハンドグラインダー、「リューターフレックス極 LF‐300」を発売した。 「LF‐300」は、同社の過去の人気商品「リューターフレックス」…
自社の強みを発信 広く知ってもらうことが、会社の成長につながる 「自動車や電機メーカーなどの企業(法人)がお客さんなのだから、自分たちの仕事を一般の人に知ってもらう必要はない」。私もこの会社に入社した当時はそう思っていま…
